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拓真“世界前哨戦”判定勝ち、ダウン奪うもKO逃す「自分はまだまだ」

[ 2021年11月12日 05:30 ]

WBOアジアパシフィック・スーパーバンタム級王座決定戦12回戦   ○同級1位・井上拓真 判定 同級3位・和気慎吾● ( 2021年11月11日    後楽園ホール )

<WBOアジアパシフィック・スーパーバンタム級王座決定戦>4R、和気からダウンを奪った井上拓(撮影・島崎忠彦)
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 元WBC世界バンタム級暫定王者の井上拓真が本来より1階級上のスーパーバンタム級でWBOアジアパシフィック王座を獲得した。WBA&IBF世界バンタム級統一王者の兄・尚弥も見守る中、長身サウスポーの和気慎吾に3―0で完勝した。ただ、4回に右ストレートでダウンを奪いながら仕留めきれず、「あそこで終わらせたかったけど、冷静さが足りなかった。ナオなら倒し切っていた。自分はまだまだ。違いを痛感しました」と振り返った。

 19年11月に当時のWBC正規王者ノルディーヌ・ウバーリ(フランス)に惜敗。その後は「自分のスタイル」の確立を意識して取り組んできた。「完成度はまだ60%ぐらい」だが、1階級上の世界ランカーに通用する実力を証明。井上拓は「兄弟世界王者が目標。チャンスが来たら一発で獲れるように精進したい」と表情を引き締めた。

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2021年11月12日のニュース