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【DRAGONGATE】飯橋兄弟 将来兄弟タッグ王者へ両親の意思を受け継ぎ新たな歴史刻む!

[ 2021年11月12日 10:00 ]

9月にプロレスデビューした飯橋兄弟。右が兄・理貴。左が弟・偉進。
Photo By スポニチ

 9月にDRAGONGATEで兄弟そろってプロレスデビューした飯橋理貴(25)、飯橋偉進(24)がスポニチアネックスのインタビューに応じた。日本初となる両親ともにプロレスラーという“サラブレッドプロレスラー”としてデビューした胸の内そして今後の意気込みを語った。

 父親は、大相撲の元関取でプロレスラーに転身後WARなどでも活躍した維新力。母親は、LLPWで「ジュリアナ詩子」として人気を集めた穂積詩子さんの息子である飯橋兄弟。日本初となる両親ともにプロレスラーという“サラブレッドプロレスラー”である。

 プロレスが身近にある環境で育ち、兄・理貴は俳優を目指していた中でプロレスラーになりたい気持ちが強くなった。「元々は俳優を志望していました。その中でプロレスへの憧れやプロレスをやりたいという気持ちが強くなって、やるなら俳優ではなくプロレスしかないと自分の中で答えを出してそこからプロレスラーになるという決意をしました」とプロレスラーになるきっかけを話した。

 弟・偉進は「プロレスが身近にあったんですけど、当時はプロレスラーになりたいという気持ちはありませんでした。でもお父さんがストーカー市川(現このまま市川)さんと試合したのを見に行かせてもらって、その時にDRAGONGATEのプロレスを初めて見ました。今まで見てきたプロレスとは違い、とてもハイスピードなプロレスで衝撃を受けました。それが大きなきっかけになりました」とDRAGONGATEの選手を見たのがプロレスラーになろうと思ったきっかけだった。

 理貴は「自分は高校卒業してすぐプロレスラーになりたかったんですけど、両親からは『凄く厳しい世界で生半可な気持ちではできない』と言われました。さらに『プロレスラーになるなら何か資格などを取ったり、社会を経験してからにしなさい』と言われました」と両親にプロレスラーになることを反対されていた時のことを語った。偉進も「自分も反対されて両親がプロレスラーだからこそ『いつ何が起きてもおかしくない』と言われて、自分は看護師の免許を取って1年だけ働いてドラゴンゲートの門を叩かせてもらいました」と当時を振り返った。

 そしてDRAGONGATEに入門した2人。9月20日に開催されたDRAGONGATEのビックマッチ太田区総合体育館大会でプロレスラーデビューした。理貴は気持ちだけでデビュー戦を戦っていたという。「ビックマッチでデビューすると聞いた時は、嬉しさと驚きがありました。技術がないので、気持ちだけをぶつけて試合に挑みました。先輩のフジイさんと神田さんがその気持ちを思い切り受け止めてくださったので、大変感謝しています」とデビュー戦を回顧した。

 偉進も「ビックマッチデビューはとても光栄だったんですけど、自分たちの力ではなく親の名前があってこそ太田区大会でデビューさせてもらったので、これからもおごらない気持ちで頑張っていきたいです。練習でやってきた技とは重みや衝撃が違いました。デビュー戦でフジイさんと神田さんと戦わせてもらって、プロレスは命懸けの戦いだと改めて感じました」とデビュー戦で改めて命懸けで戦っていることを感じたようだ。

 理貴は父・維新力を彷彿とさせるコスチューム。偉進は母・詩子さんを彷彿させるジュリセンを振りながら入場している。その理由を偉進は「デビュー前はこういう入場をするとは思ってなかったです。最初は恥ずかしい気持ちがあったんですけど、いざデビューを迎えたら張り切ってやるしかないと思って、今はお母さんの意思を受け継いでやっています。そして今はお客さんに覚えてもらえるチャンスかなと思っています」と語り、理貴も「両親を継ぐというのはあれですけど、両親の背中を見てきたのでその思いも自分たちが受け継いで自分たちで新しい歴史を作っていこうという思いからでした」と2人とも両親の意思を受け継ぎ、新たな歴史を作っていくためと明かした。

 この入場コスチュームを見て両親は称賛してくれた上で、偉進のコスチュームには両親も驚いたようだ。偉進は「こういうキャラクターでいくんだみたいな感じで驚かれました。お母さんも自身のキャラクターを受け継がれるとは思ってなかったみたいでビックリしてました」と語った。試合に関しても両親は応援してくれていることも話した。

 プロレスデビューしてから感じた事について偉進は「自分は小さい時からプロレスに憧れがあって、学生時代にはプロレス好きの友人などもいなかったので1人でプロレスごっこをしたりしてました。プロレスラーになって憧れが現実になって、ずっと見てきた人たちと戦ってるのは、夢みたいな感じです。試合にはまだ勝ててなくて悔しい気持ちなどがたくさんあるんですけど、プロレスをやってることが楽しくて充実した日々を送れてます」と夢が現実になり充実な日々を過ごせているという。

 理貴も「デビューしてからまだ月日が経ってないんですけど、DRAGONGATEは、かっこよくて華やかで面白い団体だったのでデビューしてから改めてその印象を実感しました」と語り、「プロの自覚を持って一流のレスラーを目指せるように何事にも怠らず努力してこのまま突き進んでいくという気持ちが強くなりました」とつづけた。

 今後に向けて偉進は「今は主に兄とタッグを組んで試合させてもらってるので、団体のタッグベルトのオープン・ザ・ツインゲート王者になりたいです。そしていつまでも兄とタッグを組んでいるわけにもいかないと思いますし、いずれは対角線に立つこともあると思います。その時は兄に負けないようにしたいです。そしてDRAGONGATEのトップを目指せるように頑張りたいと思います」と兄弟でタッグの頂点そして団体の頂点を目指すことを誓った。理貴も「両親が偉大なプロレスラーです。飯橋理貴という個人の価値を上げて、両親の息子ではなく飯橋理貴として色んな人に認知してもらえるように一流のレスラーを目指して邁進していきたいと思います」と力強く意気込んだ。

 最後にファンへ理貴は「今は兄弟でどんどん試合をして、団体を盛り上げてそしていずれはタッグチャンピオンを目指していくので、応援を宜しくお願いします」と話し、偉進も「自分たちはまだデビューして月日が経ってないので技術も何もないです。だけど誰にも負けないぐらい気迫や声を出して試合をしているのでそこに注目して試合を見てもらえたらと思います」とメッセージを送った。

 ◇飯橋 理貴(いいはし・りき)1996年7月17日生まれ。東京都出身の25歳。20年9月20日に弟・偉進とともにプロレスデビュー。父・維新力を彷彿とさせるようなコスチュームで試合するファイトスタイルで試合をしている。

 ◇飯橋 偉進(いいはし・いしん)1997年10月27日生まれ。東京都出身の24歳。20年9月20日に兄・理貴とともにプロレスデビュー。母・詩子さんを彷彿させるジュリセンを振って入場からファンの注目を集めている。ツーショルダーのコスチュームで気迫あふれる試合をしている。

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