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張本氏発言でTBSが日本ボクシング連盟に謝罪文「言葉足らずで反省しています」

[ 2021年8月12日 21:50 ]

TBS社屋
Photo By スポニチ

 日本ボクシング連盟は12日、野球評論家の張本勲氏が8日のTBS番組「サンデーモーニング」内で女性とボクシングを揶揄するような発言をした件で、同局から謝罪文が午後9時に届いたと発表した。

 張本氏は東京五輪女子フェザー級で入江聖奈(日体大)が金メダルを獲得したことを受け、番組内で「嫁入り前のお嬢ちゃんが顔を殴り合って。こんな競技好きな人がいるんだ」などとコメント。日本連盟は11日の五輪報告会でTBSに抗議文を送付したことを明らかにしていた。

 日本連盟が公表した謝罪文は以下のとおり。

 一般社団法人日本ボクシング連盟 会長 内田貞信様

 TBSテレビ報道局「サンデーモーニング」制作プロデューサー 金富隆

 サンデーモーニングでの張本勲氏の発言について

 私どもが放送している「サンデーモーニング」8月8日放送での張本勲氏の発言に関し、貴連盟より遺憾の意を表す書面を拝受いたしました。

 張本氏の発言は、オリンピック女子ボクシングフェザー級の入江聖奈選手(日本体育大学)が金メダルを獲得したことについて、日本中が沸き立つ快挙であり、この目覚ましい成果に対し「あっぱれ」との賛辞を贈り、称賛することが本意でした。

 しかしながら、張本氏の発言の中には、ご指摘のように「女性及びボクシング競技を蔑視した」と受け取られかねない部分があり、これについては本来であれば番組内で対応すべきでした。当番組として、不快に思われたボクシング関係者や視聴者の皆さまに誠に申し訳なく存じます。

 今回の発言について、張本氏は、次のように述べています。

 「私は元々ボクシングが大好きで、白井義男さんやファイティング原田さんが世界チャンピオンになった時に、飛び上がって喜びました。今回、入江選手が金メダルを取った時も、飛び上がって喜んでいました。今回の私の発言は言葉が足りませんでした。入江選手の快挙を称えると共に、自分も金メダルを取れるのではと思って、ボクシングをやる女性が増えてほしいということを本当は言いたかったのです。言葉足らずで反省しています」

 私どもとしては、コメンテーターの発言も含め、番組の姿勢が「多様性を否定する」かのように受け止められることのないよう、一層留意しながら番組作りを進めて参ります。

 「女子競技は男子競技以上に、安全面に配慮されている」との貴連盟のお考えについて理解を深めながら、今後ともボクシング競技をはじめとするスポーツの素晴らしさを伝えて参りたいと存じます。

 ご理解を賜れば幸いに存じます。


 日本連盟は謝罪文に対し「当連盟からの抗議文に対して、内容を十分に汲み取った、迅速かつ真摯な対応をして頂いたと思います。当連盟は、今後も各メディアと協力し、ボクシング競技と選手たちの魅力を伝えていきたいと思います。皆様の温かいご声援をよろしくお願い致します」とコメントしている。

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2021年8月12日のニュース