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吉野修一郎、7度目の防衛に成功も「今のままでは世界は厳しい」

[ 2021年8月12日 21:35 ]

<日本ライト級タイトルマッチ>6回TKOで7度目の防衛に成功した吉野修一郎(中)
Photo By スポニチ

 プロボクシングの日本ライト級タイトルマッチ10回戦は12日、東京・後楽園ホールで行われ、王者・吉野修一郎(29=三迫)が挑戦者で同級10位の仲里周磨(24=ナカザト)に6回2分20秒TKO勝ちし、7度目の防衛に成功した。吉野はこれでデビューから14連勝(11KO)と無敗を守った。

 序盤を慎重に闘った吉野だが、仲里のスピードに戸惑い、ペースをつかみきれない。得意の左フックが空振りするシーンが目立ち、挑戦者の右をもらう場面も。それでも中盤は以降は距離を詰めて打ち合い、徐々に主導権を握る。4回に仲里が左目上をカット。6回途中に出血が激しくなり、続行不能と判断されて吉野のTKO勝ちとなった。

 「これまでの防衛戦で自分の中では一番悪い試合。雑になってしまったし、距離も中途半端だった。終盤には失速するだろうと耐えて距離をつぶして何とかって感じでした」

 東洋太平洋とWBOアジアパシフィック王座も保持する3冠王者の吉野だが、リングに上がるのは昨年9月の細川バレンタイン(角海老宝石)戦以来、11カ月ぶり。すぐには本来の姿を取り取り戻せず、「早く世界に挑戦したいと思っているけど、今のままでは厳しい」と反省した。

 新型コロナウイルス感染拡大もあり、目標とする海外進出、世界挑戦は不透明だが、三迫貴志会長は「若い挑戦者に勝ち、吉野も成長できたと思う。コロナの収束次第だが、何とか世界戦の道を模索したい」と話した。

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2021年8月12日のニュース