尚弥の次戦、年末の国内が有力 プロモーターが明言、あるぞ日本で4団体統一
米ラスベガスでの防衛に成功したWBA&IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥(28=大橋)は20日(日本時間21日)、現地で静養した。当初は21日に帰国予定だったが、本人やスタッフの負担を考慮し、22日に変更した。
井上は19日(同20日)にIBF1位マイケル・ダスマリナス(28=フィリピン)に3回KO勝ち。リングサイドで観戦したWBC王者ノニト・ドネア(38)、WBO王者ジョンリール・カシメロ(32)へ統一戦の実現を猛アピールした。
次戦について、井上と契約する米トップランク社のボブ・アラムCEOはスポニチ本紙の取材に「イノウエをここでプロモートする時には、日本側の判断が必要になる」とした上で、「次は日本になると思う」と明言。同社のカール・モレッティ副社長も「次は日本で戦うことになると思う」と同じ考えを示し、「今年の年末だろう」と付け加えた。
井上の国内での試合は19年11月のWBSS決勝ドネア戦が最後となっている。最大のネックはコロナ禍だ。現状では観客数に制限があり、会場確保にも課題が残るため、大橋秀行会長は「世界戦開催は難しい。やれるならやりたいけど…」と言葉を濁す。ただ、ワクチン接種が順調に進めば、年末の国内開催も可能性は高まってくる。
ドネア、カシメロ両陣営は8月14日(日本時間15日)に両者が対戦すると発表し、その勝者と井上が対戦するプランも浮上。4団体統一戦への機運は高まっている。それが国内開催なら、ファンにとっては最高の“クリスマスプレゼント”になる。
《フジ視聴率9・9%》20日午後8時からフジテレビで放送された井上―ダスマリナス戦の平均視聴率は9・9%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)だった。井上の世界戦は19年5月のロドリゲス戦で初めて2桁となる10・3%を記録。同11月のドネア戦は生中継だったこともあり、15・2%まで伸びた。
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