観戦のドネアとカシメロ　8・14統一戦　ともに尚弥戦熱望

WBA＆IBF世界バンタム級タイトルマッチ12回戦   〇井上尚弥　KO3回2分45秒　マイケル・ダスマリナス● （ 2021年6月19日    米ラスベガス ）

WBC王者のドネア
Photo By スポニチ

　モンスターが4団体統一へ大きく前進した。プロボクシングWBA＆IBF世界バンタム級王者・井上尚弥（28＝大橋）は19日（日本時間20日）、IBF1位マイケル・ダスマリナス（28＝フィリピン）を3回KOで下し、WBA5度目、IBF3度目の防衛に成功した。観戦したWBC王者ノニト・ドネア（38＝同）、WBO王者ジョンリール・カシメロ（32＝同）の両陣営は同日、8月14日（同15日）に両者が対戦すると発表。その勝者と対戦する形で、井上が熱望する4団体統一戦が年内にも実現する可能性が出てきた。

　リングサイドで観戦したドネアとカシメロは、実力差を見せつけて勝利した井上を称賛し、対戦を希望した。19年11月のWBSS決勝で死闘を演じたドネアは「エキサイティングな試合でとても印象に残った。前回戦った時よりも彼は強くなっていた」と称え、「ぜひ、ぜひやりたい」と再戦を熱望。「彼の試合を見て、もっと自分も強くあらねばと思った。対戦したら？もちろん勝ちますよ」と笑顔で話した。

　一方のカシメロは「相手にチャンスを与えない凄い試合をした」と称えつつ、井上との対戦を問われると「楽勝ですよ」と豪語。昨年4月に計画されていた井上との3団体王座統一戦がコロナ禍で中止となっただけに、「ずっとチャンスを待っている。できるだけ早く対戦したい。まずドネア、その次に井上をやっつける」と鼻息を荒くしていた。