京口紘人、米初陣でV3「アメリカが僕を求めてオファーが来るような選手になりたい」
プロボクシングのWBA世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦は13日(日本時間14日)、米テキサス州ダラスのアメリカンエアラインズ・センターで行われ、スーパー王者・京口紘人(27=ワタナベ)が挑戦者で同級10位アクセル・アラゴン・ベガ(20=メキシコ)を5回TKOで下し、同級3度目の防衛を果たした。
【京口に聞く】
――闘いを終えて心境は?
「ホッとしたのと…欲を言えば、倒したかったけど、それも結果なので素直に受け入れようと思います。アメリカのリングで勝てて良かったです」
――試合内容は?
「ギリギリ合格点かなと言う感じです」
――会場の雰囲気や米国のリングのついて感じたことは。
「少しアウェーの感じはありましたね。メキシコ側の応援だと思いますけど。そういうファンにも僕のボクシングが少しは面白いと思ってもらえたかなと」
――2回は接近して打ち合いになった。
「相手陣営の指示だったと思うけど、思った以上に低いのとメキシカンスタイルでボディー打ちがうまく、良いアッパーを打ってくる選手だったので、闘いながら修正しないといけなかった。冷静には闘えました」
――4回以降は修正できたようだが。
「ジャブが機能しましたね。相手が僕の距離で見てくれる時間が長かったので冷静にゲームメークできました」
――ペースを握ったら試合が終わってしまった。
「少しは残念という気持ちはあるけど、それもボクシングかなと思います」
――米国のリングに立った実感は
「実感したのは会場入りした時。リングに上がった井上尚弥が言っていた通り、いつもと変わらない感じでした」
――最後の場面は?
「僕の側頭部を叩いて手を痛めたんだと思います。それまでのダメージはあったと思いますけど、自滅しちゃいましたね」
――十分にアピールできた?
「僕の持ち味はもっとアグレッシブにプレスかけていく展開だと思うけど、一発ある選手なのは知っていたので、ジャブでゲームメークしようと。中間距離でのジャブを多様しました。半分ぐらいはアピールできたかな」
――1年5カ月ぶり試合だったが。
「試合終わってホッとする、この時間懐かしい。でも日本じゃなくアメリカの地で安堵できているのは幸せなこと。僕の人生において、良い経験をさせてもらったと思います」
――この数カ月の振り返って。
「試合1カ月前からマネジャーが車で自宅からジムまで送迎してくれたり、徹底してサポートしてもらえたことが、この瞬間につながった。スタッフのサポートに感謝しています」
――今後の青写真は
「アメリカが僕を求めて、アメリカの興行でリングに立ってくれとオファーが来るような選手になりたい。その中でビッグマッチできるように精進していきます」
――マッチルームのエディー・ハーン社長から何か話は?
「直接ではなく、メディア向けに話したことですが、複数階級でプロモートしたいと聞いたので、そういう期待に応えられたらと思ってます」
――統一戦と複数階級制覇ならどちらを優先するのか?
「自分としてはベスト階級で長くチャンピオンでいたいので統一戦ですけど、いずれは階級を上げることも考えています」
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