京口紘人、3度目の防衛に成功　5ラウンドTKOで勝利　ベガが右手負傷

京口紘人
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　プロボクシングのWBA世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦は13日（日本時間14日）、米テキサス州ダラスのアメリカンエアラインズ・センターで行われ、スーパー王者・京口紘人（27＝ワタナベ）が挑戦者で同級10位アクセル・アラゴン・ベガ（20＝メキシコ）を5ラウンドTKOで下し、3度目の防衛に成功。戦績を15勝10KO無敗とした。

　自身より身長が16センチ低いベガに対し、初回は左ジャブを突いて主導権を握ったが、2回にはお互いに頭をつけて打ち合う展開に。それでも3回以降は修正した。

　5ラウンド1分30秒過ぎ、挑戦者の右が京口の頭部にヒット。このパンチの後、ベガは苦もんの表情を浮かべながら距離を取り、その様子を見たレフェリーが試合を止めた。右手にアクシデントがあったとみられ、リング上で氷で冷やすベガの右手は赤く腫れ上がっていた。

　19年10月に地元の大阪で久田哲也（ハラダ）に判定勝ちし、2度目の防衛を果たした京口だが、昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で5月に計画していた世界戦が中止。さらに11月には試合前日に自身の新型コロナ感染が判明して世界戦が中止になっていた。

　国内で興行を行うのが難しい状況で海外での試合を模索する中、日本人として初めて英大手プロモーションのマッチルームと契約。念願だった米国デビュー戦を勝利を飾り、日本人世界王者としては昨年10月のWBA＆IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥（27＝大橋）に続いて7例目となる米国での防衛成功を果たした。