目に涙…挑戦者タノンサック「ショック　でもチャンスを待ってます」

京口紘人　コロナ感染で世界戦中止

肩を抱かれながら引き揚げるタノンサック（中央）（撮影・亀井　直樹）
Photo By スポニチ

　挑戦者のタノンサック（20＝タイ）は会見に出席し「中止と聞いてショック。でもチャンスを待ってます。諦めない」と目に涙を浮かべた。

　マネジメント契約を結ぶグリーンツダジムの本石昌也会長は、先月7日の来日後から2週間の隔離期間も含めた練習環境を整えてバックアップ。選手とスタッフには自費でPCR検査などを受けさせ、万全の態勢を整えていた。同会長は「ワタナベジムさんに落ち度があったとは思わない。誰にでも起こり得ることです」と話したが、表情は険しく無念がにじんだ。

　一方、ワタナベジムの渡辺会長は「対戦相手に大変、申し訳ない」と陳謝。「いつの日か同じカードでやりたい」とし、タノンサックのビザ期限である年内を目標に、再び試合を組む方針を示した。