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京口の感染 ウイルスとの闘い難しさ浮き彫りに

[ 2020年11月3日 05:30 ]

京口紘人 コロナ感染で世界戦中止

計量後、ツーショット写真に納まる京口(左)とタノンサック (撮影・亀井 直樹)
Photo By スポニチ

 【記者の目】新型コロナウイルスへの感染はもはや誰にでもあることで、京口やジム関係者が責められるべきではない。ただし、今回は外国から選手を招いて国内で開催される初の世界戦。来年に開催が予定される東京五輪・パラリンピックに向けてモデルケースとしても注目されていただけに、中止の影響は小さくない。

 これまでは海外から来日する選手の感染予防に目が向けられていたが、今回の件で国内の選手も同じリスクがあることが再確認された。京口は連日のように抗原検査を行い、前日の結果も陰性。この日の前日計量時の体温は36・2度と、感染を疑わせるようなデータは見受けられていない。改めて、ウイルスとの闘いの難しさが浮き彫りとなったといえる。検査回数を増やすことが効果的な対策とならないのなら、井上尚弥が防衛戦を行った米ラスベガスの「バブル」のような完全隔離態勢も必要になるかもしれない。

 今回の興行はテレビ中継ではなく、京口のYouTubeチャンネルでのライブ配信を予定していた。新たな試みを成功させようと関係者が懸命に準備していたことを知っているだけに残念でならない。(ボクシング担当・ 大内 辰祐)

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2020年11月3日のニュース