新型肺炎の地・武漢でボクシング五輪予選 岡沢「試合の時にじゃなきゃいい」
ボクシングの東京五輪アジア・オセアニア予選(2月3~14日、中国・武漢)の男女日本代表が18日、カザフスタンでの強化合宿を終えて成田空港に帰国した。武漢では新型コロナウイルスによる肺炎の発症例が相次ぎ、死者も出ているが、現時点で開催地の変更などはない。日本連盟は現地で不要な外出を控え、手洗いやマスク着用を選手に呼びかける方針だ。
男子フェザー級代表の堤駿斗(東洋大)は「気をつけて調整したい」と慎重な意見もあれば、昨春のアジア選手権銀メダルの男子ウエルター級代表の岡沢セオン(鹿児島県体育協会)は「試合の時に肺炎じゃなきゃいい。2月で五輪を決めたい」ときっぱり。同級5位以内で五輪出場枠を狙う。
《連盟、開催国枠を勘違い》日本連盟は東京五輪における男子4、女子2の開催国枠が、予選で獲得した出場枠とは別に与えられると誤って解釈していたと公表した。開催国枠は最低限出場できる人数で、自力で出場枠を獲得した分だけ減り、男子の場合、アジア・オセアニア予選で4枠を獲得すれば開催国枠は消滅する。代表選手にはこの日までに通達されたが、五輪でメダル獲得が期待される堤は「自力で枠を獲ることしか考えていない」と頼もしかった。
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