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比嘉大吾 1年10カ月ぶり復帰戦へ練習公開、一度は辞める決意も「ボクシングしかない」

[ 2020年1月10日 15:09 ]

友利トレーナーを相手にミット打ちを行う比嘉大吾(右)
Photo By スポニチ

 日本ボクシングコミッション(JBC)によるライセンス停止処分が解除された元WBC世界フライ級王者・比嘉大吾(24=白井・具志堅)が10日、東京・杉並区のジムで1年10カ月ぶりとなる復帰戦に向けての練習を公開した。比嘉は来月13日、東京・後楽園ホールでジェイソン・ブエナオブラ(フィリピン)と119ポンド(約53・98キロ)契約のノンタイトル8回戦を行う。

 練習前に具志堅用高会長、友利正トレーナーとともに会見した比嘉は1度はボクシングを辞める決意をしたことを明かし、その理由を「ホームレスがうらやましくなった。お金があるのにコーラが買えない、ご飯が食べられない。小学3年生みたいなバカな考えでした」と説明。復帰を決めた理由についても「働こうと思ったけど、もらえる給料より自分が使っている額の方が多くて、破産すると言われたのでボクシングしかないなと思った」とジョーク?を交えて説明し、報道陣の笑いを誘った。

 プロデビューから15戦連続KO勝利の日本タイ記録を持つ比嘉は2017年5月に同王座を獲得。18年4月の3度目の防衛戦の計量に失敗して王座を剥奪され、JBCからボクサーライセンスの無期限停止処分を受けたが、昨年10月に処分を解除された。

 この日は同門の江藤光喜を相手に2ラウンドのマスボクシングとミット打ちを披露。昨年9月の香川合宿から本格的に練習を再開しており、友利トレーナーによると、すでにスパーリングも30ラウンド近く消化しているという。今後の階級についてはこ119ポンド契約で戦う今回の試合を見て決める。具志堅会長は「できれば年内に世界王者に挑戦させたい」とプランを明かしたが、比嘉自身は「今はこの試合に集中する。応援してくれるファンを安心させたい。ファンのためだけに戦う」と復帰戦に集中することを強調した。

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