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村田諒太 王座返り咲きへ、ブラントとの再戦に向け練習公開

[ 2019年6月6日 17:35 ]

<村田諒太練習公開>トレーナーのミットめがけてパンチを打つ村田(撮影・篠原岳夫)
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 ボクシングの前WBA世界ミドル級王者で同級4位の村田諒太(33=帝拳)が6日、東京・神楽坂の帝拳ジムで現王者ロブ・ブラント(28=米国)との再戦に向けての練習を公開した。

 今月2日に新たなスパーリング・パートナーとしてWBC世界同級8位ルイス・アリアス(28=米国)が来日。アリアスは村田が金メダルを獲得した2012年ロンドン五輪を目指してアマチュアとして活動。「オリンピックの時から村田を見ていた」と言い、来日後2度のスパーで村田と拳を交えた印象を「テレビで見ていたよりパワーもパンチもあると体感した」と語った。

 さらにブラントについては「アマ時代からの知り合い」だと言い、「戦い方とかを知っているので、村田選手の助けになれると思う」と自信を示し、「前回と同じ戦い方をしたら厳しい。戦術の練り直しが必要」と指摘した上で「ちゃんとゲームプランを組み立てれば、今度は勝てる」とエールを送った。

 前日5日にアリアスを含む3人のパートナーと計8ラウンドのスパーを行った村田は「疲れました。最後の2ラウンドで追い込もうとアリアスとやったんですけど、キツかったですね。筋肉痛も残っているし。でもいい感じでできている」と手応えを口にした。

 今回はブラントに似たタイプではなく、タイプの違う3選手を相手にし、その中で似ている部分への対処法などやテーマを決めてスパーを実施。試合にも通じるファーストコンタクト(初顔合わせ)の緊張感なども3度味わうことができた。「疲れはあります。でも調整は“疲れ”ありきなので…。疲れはあっても(ボクシング自体の)調子はいいので、メンタルを助けてくれてます」と調整が順調であることを強調した。

 9日には84年ロサンゼルス五輪の米国代表監督で、ノニト・ドネア(フィリピン)も指導する名トレーナーのケニー・アダムス氏(78)が来日。1週間の予定で“作戦参謀”として戦術面の指導を受ける予定。帝拳ジムの本田明彦会長は「やっていることの確認。万全を期すため」と説明した。7月12日の決戦まで残り36日、王座返り咲きへの準備が着々と進められている。

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2019年6月6日のニュース