【密着】なぜ高岡第一・前田侑大はU18合宿で評価を上げられたのか 細身で「世代最速左腕」になれた根拠

[ 2026年5月20日 05:30 ]

肩周りの柔らかさを披露する高岡第一・前田侑大
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 記事と動画を連動させてアマチュア野球の有力選手をリサーチする「スポニチ調査ファイル」。第3回は全国大会での実績こそ目立たなくても、NPBスカウトから高評価を得ている好投手を調べに向かった。高校生は、高岡第一(富山)の最速151キロ左腕で、甲子園未出場の前田侑大投手(3年)。今秋ドラフト候補として注目を集める理由を、調査した。

 高岡第一の前田は、今春に自己最速が150キロ台に届いた。その直球を携え、4月の高校日本代表候補合宿に参加すると周囲の評価が激変する。今秋ドラフト上位候補の同学年投手と比較しても、球威は遜色なし。「直球は通用すると感じました」。合宿を経て、NPBスカウトの評価は「北信越地区の好左腕」から「全国屈指の投手」へと一変した。

 最速151キロは、沖縄尚学・末吉良丞の150キロなど同世代のドラフト候補左腕を上回る。投球回転数はNPB平均を超える約2400。つまり、ただ速いだけでなく「伸び」も備わっているのだ。

 この剛速球を身長1メートル73で投げられる理由を「柔軟性が秘けつです」と即答する。特に肩甲骨周りの可動域は驚異的で、左手を背中側に回せば右肩甲骨の下付近まで届く。肩の可動域を示す「外旋」は球速につながるといわれており、「柔らかいと最大外旋が大きくなるし、トップの位置もつくりやすい」と利点を明かす。加えて、ハーフスクワットに近い形で最大230キロを持ち上げる。大柄とはいえない体格ながら、バネのある力強い投球フォームで球威を生み出しているのだ。

 「まだ進路は決めていなくて…」。プロ志望届を提出するのか。大学関係者からNPBスカウトまでが気にかける現状も、世代屈指の投手となった立派な証だ。 (河合 洋介)

 ◇前田 侑大(まえだ・ゆうと)2009年(平21)1月23日生まれ、富山県高岡市出身の17歳。小2からビッグファイトボーイズで投手などを務める。南星中では軟式野球部に所属。高岡第一では1年夏に背番号18でベンチ入りし、2年秋から背番号1。50㍍走6秒2。1㍍73、71㌔。左投げ左打ち。

 動画編はYouTube「スポニチドラフトチャンネル」にて公開。

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