横浜×健大高崎「名勝負数え唄」勝敗を分ける内野5人シフト「村田スペシャル」にあった明確な根拠

[ 2026年5月18日 23:10 ]

春季高校野球関東大会準々決勝   横浜4―3健大高崎 ( 2026年5月18日    ZOZOマリン )

整列するナインを見守る村田監督(左)(撮影=柳内 遼平)
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 春季高校野球関東大会の準々決勝が行われ、横浜(神奈川1位)が4―3で健大高崎(群馬)に逆転勝ちし、4強入りを果たした。

 1点を追う8回の守備は1死二、三塁となると内野5人シフトを敷いて空振り三振、通常のシフトで遊ゴロに仕留めた。守備で流れをつくり、直後の9回に2得点で逆転。ロッテ・奥村頼人、石垣元気ら多くの両校OBが見守る一戦に競り勝った村田浩明監督は「上の世界(甲子園)に行ったら戦わないといけない相手。良い経験ができました」と対峙した相手に最大限の敬意を示した。

 残された反撃のチャンスは1度。追加点を許せば致命傷になりかねなかった――。8回1死二、三塁で内野5人シフトを敷き、右打者相手にレフトのエリアはガラ空きになり、それは一見「ギャンブル」にも思えた。ただ、村田監督には明確な根拠があり、試合後の取材でその理由を明かした。

 「どうやったら相手に(守備で)プレッシャーがかかるかな、と日頃からやっている。(打席の右打者に)引っ張られることはないというデータもあった。あそこでしっかりと池田が投げきってくれたことが良かった」

 指揮官には、データに基づき「レフト方向に引っ張った打球が行くことはない」という裏付けがあった。だからこそ外野から内野に1人加えることにリスクを感じていなかった。さらに根拠となったデータは試合前からナインに共有されていた。内野5人シフトを敷き、2球続けた直球で空振り三振に仕留めた右腕・池田は証言する。

 「ゲームの前から、その情報は頭に入っていた。情報を頭に入れながら戦っていけてるのは監督さんのおかげですし、本当にレベルの高い野球になってきたのかなと思います」

 従来、内野5人シフトは失点すればサヨナラ負けのケースなど「崖っぷちの切り札」とされることが多かった。ただ、この日の横浜は1点ビハインドの8回に勝負手を切った。そして、切るだけの根拠があった。(アマチュア野球担当キャップ・柳内 遼平)

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