ソフトバンク移籍の山本祐大から消えた「227」の行方 リーグが移るとリセットされるものとは

[ 2026年5月14日 17:57 ]

<ソフトバンク山本祐入団会見>ユニフォームに袖を通し背番号「39」を披露する山本祐(撮影・岡田 丈靖)
Photo By スポニチ

 5月12日、球界を揺るがすトレードが成立した。DeNA・山本祐大捕手(28)と、ソフトバンク・尾形崇斗投手(26)、井上朋也内野手(23)。10日の「母の日」に行われた阪神戦(甲子園)でも山本祐は確かにマスクをかぶっていた。あまりの“電撃”ぶりに驚いた。

 翌13日、山本祐は早速西武戦に先発出場した。育成から支配下契約されたばかりの藤原大翔投手(20)と先発バッテリーを組み、後続の5投手も含めて懸命にリードするも、1―2で敗戦。バットの方も、3打数無安打に終わった。

 ヤクルト対阪神(神宮)の試合中、スマホアプリで速報を確認していると、不思議な数字に目が行った。山本祐、3打数無安打で「打率・000」。「この日の打率」ではなく、シーズン打率が「ゼロ」になっていた。

 前述の10日阪神戦にさかのぼってみると、4打数無安打に終わり「打率・227(88打数20安打)」。この20安打分の打率はどこへ――と思い、記録担当に問い合わせると「リーグを移ると、成績はゼロからになるんですよ。個人通算は、文字通り“通算”されます」と返事があった。同一リーグ内のトレードだと、シーズン成績もそのまま加算されるという。恥ずかしながら、初めて知った。

 「同一リーグ内トレードによる加算」には好例がある。古い話で恐縮だが、1952年のパ本塁打王に輝いた深見安博外野手だ。開幕から2本塁打の時点で西鉄から東急へトレードされ、23発を積み上げた計25本塁打でキングの座を手にした。これは、日本プロ野球史上唯一の「2球団にまたがる本塁打王」。時代が令和に移っても、いまだ2人目は現れていない。

 リーグが移ることで「リセット」されるのならば――ということで、追加質問した。「ここから山本選手の活躍次第では、一転、首位打者になる可能性も?」。記録担当は一言「そういうこと」。山本祐に限らず、尾形や井上にも同じことは言える。新天地で活路を見出した選手は数え切れない。働き場所が変わった3人が、新たな花を咲かせるシーズンになってほしい。(八木 勇磨)

「ソフトバンク」特集記事

「大谷翔平」特集記事

野球の2026年5月14日のニュース