ロバーツ監督 大谷翔平が唯一無二であるための“矛盾”に思い寄せる「宿命のようなものがあります」

[ 2026年5月14日 14:39 ]

ナ・リーグ   ドジャース4-0ジャイアンツ ( 2026年5月13日    ロサンゼルス )

試合後、会見に臨むドジャースのデーブ・ロバーツ監督(撮影・奥田 秀樹通信員)
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 ドジャース大谷翔平投手(31)が13日(日本時間14日)、本拠でのジャイアンツ戦に今季4度目の投手専念で先発登板。7回4安打無失点8奪三振と好投し、3勝目をマーク。防御率0・82でメジャートップに立った。デーブ・ロバーツ監督(53)はチームの連敗を4で止めた大谷の支配的な投球内容を絶賛した。

 初回は2死から3番・ラモスを四球で歩かせると、次打者・ディバースに中前打を浴び一、三塁のピンチを背負った。それでもエルドリッジを迎えギアチェンジ。1ストライクからの2球目、この日最速となる100・6マイル(約161・9キロ)の直球で追い込むと、最後はスイーパーを低めに沈め、3球で空振り三振に仕留め、本塁を踏ませなかった。

 エスピナル、ベッツの一発で2点の援護を受けた直後の4回はディバース、エルドリッジ、アダメスを3者連続三振。5回も先頭・チャプマンを空振り三振に仕留め4者連続三振を記録した。この回も3者凡退に封じ、7奪三振で相手に流れを渡さない投球を続けた。

 7回1死からアダメス、チャプマンに連打を浴び一、二塁のピンチを背負ったが、次打者・ギルバートをスイーパーで中飛に打ち取り、二走・アダメスが帰塁しなかったため、併殺で終え、右拳を高く突き上げ喜んだ。ベンチに戻ると、ナインと次々とハイタッチ。ロバーツ監督ともグータッチし、笑みを見せた。

 打者としては本調子ではないが、投手としては開幕から高いレベルを維持し続けている。それだけに投打二刀流での起用には難しいバランスが求められる。指揮官は「彼が打線にいるのは常に良いことです。ただ、私たちは正しい理由で判断しています」と言う。

 この日は打者として出場せず、翌15日の試合もスタメンから外れることが決まっている。「もちろん明日、彼をラインアップに入れないのは気持ちのいいことではありません。でも、それが現状ですし、私たちはそれを理解して受け入れています」とあくまでも投打両面で最大限のパフォーマンスを出すための措置であることを明言した。

 「明日は試合に出る準備をして5打席立つ必要がありません。少し遅めに来て、体の状態を確認し、昨日見つけたメカニック面のことに取り組むことができます。それは助けになると思います。そして金曜日には回復して、昨日見つけたメカニックの部分を積み上げていけることを期待しています」と打撃面の完全復調にも期待を寄せた。

 投打でメジャー最高峰の選手であるが故に、矛盾も出てくる。どちらかが不調になれば、どちらかに専念するべきと言った意見も常にデ出てくる。「興味深いですよね。昨年は“投げるべきではない、打者に専念すべきだ”という話が多かった。それが今は逆になっている」と苦笑いした上で「彼の頭の中で何が起きているのかは想像もできません。ただ、私たちが彼をどう管理しているかについては明確さがあります。唯一の正解があるわけではない。彼の状態に応じて柔軟に対応しているんです」と投打両面で実力を出し切るためにサポートを続ける。

 「でも彼には、マウンドに立てばノーヒットノーランを期待され、打席に立てば2本塁打を期待される。そういう宿命のようなものがありますね。彼自身がそういう期待を背負う存在になったということです」と唯一無二の“ユニコーン”の心中を思いやった。

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