坂本勇人しんみり「もう300号打てないんじゃないかと…まだファンの皆さんの期待に応えられるんだな」

[ 2026年5月13日 23:34 ]

セ・リーグ   巨人4―2広島 ( 2026年5月13日    福井 )

<巨・広(7)>12回、通算300号となるサヨナラ3ランを放ちボードを掲げる坂本(撮影・光山 貴大)
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 巨人坂本勇人内野手(37)が13日の広島戦(福井)で延長12回に逆転サヨナラ3ラン。史上48人目となるNPB通算300本塁打をあまりにドラマチックな形で達成した。

 巨人生え抜きの300号は2013年4月21日広島戦(マツダ)の阿部慎之助(現監督)以来13年ぶり7人目。プロ初本塁打は2008年4月6日の阪神戦(東京D)で19歳での満塁アーチだったが、37歳での300号もド派手に決めた。

 延長12回表に1点勝ち越され、1―2で迎えたその裏だ。イニングまたぎとなった相手6番手右腕・遠藤から代打・岸田とダルベックが連打して1死一、二塁。ここで打席に入った坂本が初球チェンジアップを叩いて左翼スタンドに叩き込んだ。あまりに劇的!逆転サヨナラ3ランだ。

 大興奮のスタンド、そして巨人ベンチ。笑顔でホームインした現役レジェンドをこちらも笑顔の後輩たちが出迎える。そしてお立ち台に上がった坂本。万感の思いがこみ上げた。

 「そうっすね、あの…。うん。行くかなーと思ったんですけど。確信持てなかったんですけどね。ほんとに最初にね、代打で出た時から凄い大歓声をしてくれてたんで。なんとか期待に応えたいなと思って…はい。良かったです」

 1―1で迎えた延長10回には2死満塁、一打サヨナラ勝ちのチャンスで代打に出た。だが、空振り三振。悔しそうな表情を浮かべていたが、見事にやり返した。

 サヨナラ打は昨年9月13日の阪神戦(東京D)以来13度目。サヨナラ弾は2023年6月16日の楽天戦(東京D)以来7本目だ。

 「ほんとにね、あの歓声っていうのはね、なんとか応えたいなって毎回思うんですけど。なかなかね、結果がね、うまく出ないんですけど。あの…はい。最高の形で、福井の皆さんの前で…はい。見せれて良かったです」

 初球の甘いチェンジアップを逃さずワンスイングで仕留めた。

 「思い切ってね、高いボールは振っていこうっていう気持ちで打席入りましたし。きっしゃん(岸田)がね、気持ちのあるいいヒット見せてくれたんで。ボビー(ダルベック)もそうですけど。なんとかチームの期待に応えたい、ファンの期待に応えたいと思って打席に立ちました」

 記念すべき通算300号。それを逆転サヨナラ3ランで決めるあたりが千両役者の坂本らしい。

 「まあ、本当にね。もう300号ね、打てないんじゃないかとか、そういうこともね、考えた時もありましたけど。普段の練習しっかり頑張って、まだこうやってファンの皆さんの期待に応えられるんだなって自分でも今日思えたので本当にいい一本になりました」

 福井での一戦。坂本にとってどんな一夜になったか聞かれると「本当にね、一生忘れないと思いますし。今日の一本でね、まだまだやれるんだっていうのは…はい。思ってるんで。頑張ります!」と感慨に浸った。

 プロ20年目の坂本は4月11日のヤクルト戦(東京D)で7回にバックスクリーン左へ叩き込んだ一発が今季1号。その打席の前まで打率.043(23打数1安打)と打撃不振だったが、21打席ぶりの安打が昨年8月15日の阪神戦(東京D)で代打3ランを放って以来239日ぶりの一発となった。

 昨年は6月24日のロッテ戦(ZOZOマリン)でサモンズからシーズン1号。コロナ禍で6月開幕だった2020年を除くと自身最遅1号で、最終的には高卒1年目を除くと自身最少のシーズン3本塁打だった。

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