阪神・高橋遥人 無双の秘けつは早起き「遅くまで寝ない。寝過ぎたら体が固まるんで、休みの日も行動」

[ 2026年5月7日 01:15 ]

セ・リーグ   阪神2―0中日 ( 2026年5月6日    バンテリンドーム )

<中・神(9)>3試合連続の完封勝利を挙げた高橋(撮影・岸 良祐)
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 阪神は6日の中日戦(バンテリンドーム)を2―0で制した。先発・高橋遥人投手(30)が、被安打2、10奪三振で完封。今季5度目の登板で早くも4度目のシャットアウト勝利を飾り、4勝目を挙げた。3試合連続完封は球団では1966年バッキー以来60年ぶりで、左腕に限れば史上初の快挙。2試合連続無四死球完封も、2リーグ制以降の球団左腕初となった。32イニング連続無失点で驚異の防御率0・21とした背番号29が、チームの連敗を2で止め、9連戦勝ち越しに導いた。

 投げれば勝つ――。それが今季の高橋だ。いや、これが本来の姿だ。この日も最後までスコアボードに「0」を並べ続け、左腕では球団史上初の3試合連続完封勝利。投げるたびに、頼もしさと輝きは増すばかりだ。

 「きょうはストレートが一番、良かった。(捕手の)伏見さんが、どんどんストレート(のサイン)を出してくれたんで、自信を持って投げられました」

 最初から最後まで、アクセル全開で駆け抜けた。初回先頭の大島に投じた2球目にこの日最速となる150キロをマーク。3者凡退と最高のスタートを切ると、もう誰にも勢いは止められない。9回の105球目に148キロを計測するなど、直球の威力は最後まで衰えず。二塁すら踏ませない圧巻の投球で、中日打線を封じ込めた。

 9年目にして初の開幕先発ローテーション入りを果たし、登板5試合目で早くも4度目の完封を飾った。3試合連続完封に加え、2試合連続無四死球完封も2リーグ制以降の球団左腕では初。シーズン4完封は球団では15年藤浪(現DeNA)以来で、左腕では02年井川慶以来24年ぶりと、まさに記録ずくめの1勝となった。それでも誇らない。おごりもない。「うまくいきすぎっす。もう本当に、(野手の)みんなに守ってもらってるんで。本当にありがたいっす。たまたまです」。マウンドを降りると、謙虚な青年に戻る。

 オンとオフをうまく使い分け、快進撃につなげている。休日は家族と車で遠出したり、朝から予定を入れて心身をリフレッシュする。「朝は遅くまで寝ない。寝過ぎたら体が固まるんで、休みの日も行動する」と決めて、生活リズムを崩さないように心がけている。それが、マウンドで崩れない要因の一つだ。

 中日戦は21年9月18日から6連勝。“ドラゴンキラー”として、チームの連敗を2で止めた。連続イニング無失点は「32」まで伸ばし、驚異の防御率0・21とした。打たれる気配を全く感じさせない。まさに無双状態だ。

 「いつもうまくいきすぎです。いつもと言ったらあれですけど、その日の、自分の中の持ってるものは出せてると思います」
 言葉は謙虚。ただ、胸の奥には熱い闘志を秘める。ハルトの快進撃は、まだ序章だ。 (山手 あかり)

 【菅野以来8年ぶり3試合連続完封】高橋(神)が2安打完封で4勝目。これで4月12日の中日戦から3試合連続完封となった。3試合以上連続完封はプロ野球では2018年菅野(巨=現ロッキーズ=3試合)以来8年ぶりで、左腕では65年金田正一(巨人=3試合)以来61年ぶり。球団では66年のバッキー以来60年ぶりで、左腕では史上初。2試合連続無四死球完封は、村上が昨季5月2日ヤクルト戦と10日中日戦で記録して以来で、2リーグ制以降の球団左腕では高橋が初となった。シーズン4完封は15年藤浪(現DeNA)以来で、左腕では02年井川慶以来。

 【66年バッキーの3試合連続完封】7月10日、敵地で広島とのダブルヘッダー第2試合を散発3安打、102球でシーズン初完封。杉下監督に調子の良さを買われ、中2日で13日のサンケイ戦に先発すると118球で6安打完封した。再び中2日で16日の大洋戦に先発。7安打を許したが、最後は9回2死一、三塁を空振り三振でしのぐ134球の力投。7日間で3勝を荒稼ぎし、シーズン序盤で喫した6連敗の不振を取り戻す活躍を見せた。

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