【潜入】天理大・的場吏玖がスカウトから人気の理由とは…自由自在の変化球、肉体が示す「伸びしろ」

[ 2026年5月6日 05:30 ]

関節の柔らかさを披露した天理大・的場
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 記事と動画を連動させてアマチュア野球の有力選手をリサーチする「スポニチ調査ファイル」。第2回は、大阪の甲子園未出場校からドラフト戦線に浮上した大学生を調査する。大阪電通大高出身で天理大の的場吏玖投手(4年)は最速147キロを誇る。無名校で進化を遂げ、プロ注目投手にまで成長した理由を調べに向かった。(取材=河合 洋介)

 4種の変化球は七色に光る。天理大・的場の持ち球はスライダー、カットボール、カーブ、フォーク。カーブは「抜く」カウント球と「浅めに握って回転数を上げる」勝負球で使い分ける。カットボールは縦にも横にも曲げられる。「どの変化球でも勝負できることが持ち味です」。こうして自在に曲げられる変化球を1メートル84の長身から投げ下ろし、プロ注目投手に成長した。

 曲がり幅を自由に操れる理由は「手先が器用だから」と言う。球技ならどの競技も上手にこなす。「ここでリリースすれば、この辺りに落ちるとイメージし、その感覚を磨いてきました」。抜群の運動神経をもとに、頭の中で描く理想をそのまま体現できるのだ。

 もう一つの特徴が柔軟性だ。「肩関節や肩甲骨周りは柔らかいと思います」。両手を腰に当てた状態で、両肘を背中側で合わせることができるほど可動域が広い。この柔軟性が投球動作にしなりを生む。「肩が柔らかいと、リリース直前まで球が体の後ろに隠れる。打者からは球が突然出てくるように見えるはず」。そして回転効率99・9%のきれいな縦回転の直球で、打者を差し込むこともできる。

 ベンチプレスは最高75キロと非力。ただし1メートル84、74キロの細身は、ドラフトでは「伸びしろ」としてプラスに働く。化ける可能性を秘めた素材型として、スカウトの評価は高い。

 ◇的場 吏玖(まとば・りく)2004年(平16)11月23日、大阪府寝屋川市出身の21歳。小2年から寝屋川スカイヤーズで野球を始め、寝屋川第二中ではジュニアセブンに所属。大阪電通大高では1年夏から背番号1を背負う。天理大ではリーグ戦に1年春から登板し、2年春にMVP初受賞。50メートル走6秒4。1メートル84、74キロ。右投げ右打ち。

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