【潜入】大阪公立校に12球団視察のエース出現 最速148キロ、美しいフォーム「支配下もある」理由とは

[ 2026年5月6日 05:30 ]

ボールを手にポーズを見せる香里丘・岡本(撮影・岸 良祐)
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 記事と動画を連動させてアマチュア野球の有力選手をリサーチする「スポニチ調査ファイル」。第2回は、大阪の甲子園未出場校からドラフト戦線に浮上した高校生を調査する。香里丘の岡本翔斗投手(3年)は最速148キロを誇る。無名校で進化を遂げ、プロ注目投手にまで成長した理由を調べに向かった。(取材=河合 洋介)

 すでにNPB12球団のスカウトが学校を訪れた原石が、大阪の公立校に現れた。香里丘・岡本の魅力は、美しい投球フォームに詰まっている。「リリースの低さが特徴的で、低い場所から伸びていくと言われます」。下半身を沈ませ、打者に近い位置で球を離す。その最速148キロ直球が垂れず、制球力も高いとなれば無名校でも関係ない。スカウトに知れ渡る存在となった。

 直球の回転数はNPB投手の平均値と同等の「2300」を計測。加えて、「打ちづらいはず」とややシュート気味の軌道も強みにする。高校入学時に120キロ程度だった自己最速は2年夏に140キロに到達し、今春に148キロを計測。身長1メートル80でスラリと伸びた手足には、さらなる伸びしろを感じさせる。

 ウエートトレの数値は、チーム内でも上位ではない。それでも球速が上昇した理由を、「肩の最大外旋が大きいから」と自己分析する。肩の可動域を示す「外旋」の大きさは、球速に直結するといわれている。自信のある肩甲骨の柔軟性が投球フォームにしなりを生み、球に力を与えているのだ。

 8球団が視察した関西創価との春季大会1回戦では、4失点完投勝利を飾った。「自分で考えて取り組める公立だからこそ、成長できた」。全国的には無名。それでも、あるスカウトが「支配下もあり得る」と認めるように、評価は高まり続けている。

 ◇岡本 翔斗(おかもと・しょうと)2008年(平20)6月29日、大阪府枚方市出身の17歳。小1から枚方レッズで野球を始めて投手を務める。枚方三中では軟式野球部に所属。香里丘では1年夏から背番号1でベンチ入り。50メートル走6秒8。1メートル80、75㌔。右投げ左打ち。

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