阪神・大竹耕太郎 自叙伝を書いて悟った藤川球児監督のモットー 「突然、歓声が…あれが没頭かと」

[ 2026年4月27日 01:15 ]

セ・リーグ   阪神1―0広島 ( 2026年4月26日    甲子園 )

<神・広(5)>7回、ピンチをしのぎ雄叫びを上げる大竹(撮影・大森 寛明)
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 鯉キラーの阪神・大竹は甲子園だとさらに輝きが増す。7回4安打無失点で寄せ付けず、広島戦は通算16勝2敗。本拠地に限れば8戦6勝の無双状態だ。今季3度目の登板での初勝利は新背番号21での初白星にもなった。

 「前回も前々回も点を取ってもらって、その後にすぐに追いつかれたり逆転された。きょうはああいう場面で自分が踏ん張りたいと思ったので良かった」

 そう振り返ったのは7回2死二、三塁。初めて三塁に走者を置いた場面で、前回対戦で2安打された勝田を二ゴロに抑えた。1点差を守り、グラブを持つ右手を上げて吠えた。

 今春、自著「覆す」を上梓した。藤川監督をつづる過程で、これまでもらった言葉を反すうした。指揮官のモットー「没頭」とは何かを深く考えた。

 思わぬ答え合わせが今春キャンプで訪れた。走路の両側をファンが埋め尽くす中でダッシュを繰り返した時、ふと不思議な感覚に包まれた。「突然、歓声も視線も感じなくなった。ファンが景色の一部に溶け込んだというか。ただ1本ずつ走ることに集中できた。あれが没頭だったのかと」。極限の集中力を気づかせてくれた指揮官に、通算100勝をプレゼント。この先も没頭して腕を振り続ける。 (倉世古 洋平)

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