阪神・藤川球児監督「選手を大切にする姿勢」と「健康重視」でセ最速タイ通算100勝「単純にうれしい」

[ 2026年4月27日 01:15 ]

セ・リーグ   阪神1―0広島 ( 2026年4月26日    甲子園 )

<神・広(6)>笑顔でナインを出迎える藤川監督(右)(撮影・北條 貴史)
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 阪神・藤川監督は、王手をかけてから4試合目で監督通算100勝目を挙げた。「167試合目」での到達は、巨人・原辰徳監督に並ぶセ・リーグのスピード記録になった。

 「タイガースの首脳陣、スタッフ全体でつくり上げているので、チームワークが結果として表れているというのは単純にうれしい」

 3投手のリレーで零封勝ち。「最も好きな勝ち方」の1―0で、節目の勝利を飾った。

 監督になってから一貫するのは、選手を大切にする姿勢だ。象徴的だったのが、昨年10月の原口文仁氏の引退セレモニー。記念撮影の輪には、家族、チームメートに交じって、ヤクルト・青柳の姿もあった。元同僚とはいえ、他球団の選手が加わる異例の光景を演出したのは、ほかならぬ藤川監督だった。

 「あの日は“原口の日”と決めていましたから。記念写真は、あの瞬間しか撮れないから、にぎやかな方がいいでしょ。自分の時はコロナだったから」

 20年の自身の引退時は、感染症拡大の真っただ中。家族はマスク姿での記念撮影を余儀なくされた。野球選手最後の一日に残した寂しさが、今の選手に贈る門出の祝福や、活躍時の監督賞に姿を変えた。

 口癖は「健康」。故障に細心の注意を払う。春季キャンプ地・宜野座にできた「めんそー路」はその典型例だ。昨年、大竹が濡れた芝で足を滑らせて故障。対策を球団に求め、前例のない屋根付きの雨天走路が完成した。キャンプ初日、新助っ人ディベイニーのユニホームの裾が地面にすれるほど長いと気付くや、即座に採寸して直させた。全ては「健康」を願っての行動だ。

 「あの野村監督でさえ、生涯で2つしか勝ち越してないんですよ。勝負って、そういうものですよ」

 恩師と仰ぐ名将・野村克也の通算成績(1565勝1563敗76分け)を引き合いに出し、勝負の厳しさを説く。一筋縄ではいかない世界と知るからこそ、選手を守り、活躍を後押ししてきた。厳しくも温かいまなざしの先に、セ最速100勝が待っていた。(倉世古 洋平)

 ○…藤川監督(神)は26日の広島戦勝利で監督通算100勝(62敗5分け)に到達。阪神監督として21人目で、167試合目は1リーグ時代の37年石本秀一監督の131試合(プロ野球監督最速記録)に次ぐ2番目のスピードとなった。

 ○…2リーグ制の50年以降に就任したプロ野球監督では、25年小久保裕紀監督(ソ)の165試合に次ぐ5番目のスピードで、03年原辰徳監督(巨)に並ぶセ・リーグ監督最速記録になった。

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