片岡篤史氏 阪神・森下の打球が飛ぶ秘密は「懐の深さ」 振り幅の大きなスイングにつながっている

[ 2026年4月12日 01:15 ]

セ・リーグ   阪神9―3中日 ( 2026年4月11日    バンテリンD )

<中・神(2)>初回、先制ソロを放つ森下(撮影・岸 良祐)
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 【片岡篤史 視点】森下の打球はなぜ飛ぶのか。彼の特長は懐の深さだ。バットのグリップが捕手方向にあるので、なかなか前に出てこない。それが打てるポイントが長く、振り幅の大きなスイングにつながっている。

 初回の3試合連続となった6号先制本塁打も、立ち上がりで球威もある大野の高め直球を持っていった。少し差し込まれたと思うが、振り幅で運んだ一発だった。

 普通の打者が森下のように打つと、後ろが大きい分、体重は軸足に残り、バットが下がり気味になり、スイングは波を打つ。そこを森下は体を平行に回すことで、懐の深さという持ち味を生かしている。そして今はスイングに迷いがない。状態がいいからこその打撃になっている。

 リーグでの対戦が今日で一巡する。早くも阪神の勢いをどこが止めるんだ、という展開になりつつある。まずは森下をどう封じるかが他球団のテーマになる。昨年も12死球だったように、厳しい攻めも予想される。

 その意味でもクリーンアップそろい踏みの効果は大きい。佐藤輝、大山が続くと、森下に対してボール球もなかなか使いにくくなる。最終回の中継プレーのように、最後まで誤差のないきっちりとした野球を徹底すれば、森下に依存しなくても阪神は勝てる。(本紙評論家)

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