【センバツ】三重 中西優斗「夏はレギュラーを」走塁技術を磨いて一時同点ホーム

[ 2026年3月27日 05:00 ]

第98回全国選抜高校野球大会第8日 2回戦   三重5―6大阪桐蔭 ( 2026年3月26日    甲子園 )

<三重・大阪桐蔭>8回、犠飛で生還する三重の代走・中西(撮影・中辻 颯太)
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 【みんなイイじゃん】テレビをつけると、三重が大阪桐蔭と戦っていた。それは8年前、18年の選抜準決勝。当時小4でバレーボールに励んでいた少年は、延長12回までもつれた激闘に熱中した。「格好いい!」。この試合を見て、野球への転向を決めた。それが三重の背番号17・中西優斗(3年)。その一戦以来となる大阪桐蔭との再戦に8回の代走として出場し、一時同点の生還を果たした。

 「対戦してみて、細かい部分まで鍛えられて凄いと感じました」

 スポーツ推薦ではなく、一般入試で進学。憧れの高校で厳しい現実を突きつけられた。同学年は27人もおり、1年が出場の新人戦はベンチ外の7人になった。「ごめんなさい」。そう両親に伝えると「終わっていないよ」と背中を押された。

 競争を勝ち抜く方法を考え抜いた。「まず声は誰でも出せる」。元気だけは絶対に負けないと心を入れ替えた。長所の俊足を生かすため、投手の癖を盗む技術も磨いた。そして昨秋、代走要員でベンチ入りを勝ち取った。

 背番号を手に帰宅した日。「ただいま」ではなく「背番号もらったよ」と伝えた。母は泣いて喜んでくれた。「代走ではなく、夏はレギュラーをつかみたいです」。テレビ越しではなく目の前で見た強敵が、やる気をかき立ててくれた。 (河合 洋介)

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