球審がマイクオンのまま「ストライクであってくれ」ABS判定で“本音”漏れ、捕手は驚き振り返る

[ 2026年3月23日 08:41 ]

大型スクリーンに表示されるABSチャレンジの結果を見守る審判(AP)
Photo By AP

 MLBの新たな自動ボール・ストライク判定システム(ABS)は、既に審判たちを「祈る」状態に追い込んでいる。スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」が22日(日本時間23日)に報じた。

 21日に行われたジャイアンツ対ガーディアンズのオープン戦。4回、3対0でジャイアンツがリードし、2死一・二塁の場面だった。ジャイアンツの左腕ロビー・レイが、ガーディアンズの三塁手アレックス・ムーニーと対戦。ムーニーが0-2からのシンカーを見送ると、球審のビル・ミラーはこれをボールと判定した。

 すると、ジャイアンツの捕手パトリック・ベイリーがヘルメットの上を叩いてチャレンジを要求。ミラーはスコッツデール・スタジアムに集まった8310人の観客に向けて、「サンフランシスコが“ボール”の判定にチャレンジします」とアナウンスした。

 その直後だった。「ストライクであってくれ」。ミラーは思わずそう口にしてしまった。マイクがオンのままであることに気づいた瞬間、顔をしかめたという。ベイリーは驚いて振り向き、その後笑い出した。結果としてミラーの判定は正しく、この球はストライクゾーンより0.3インチ(約0.76センチ)低いと判定された。

 ムーニーはその2球後、チェンジアップに空振り三振。試合はジャイアンツが10対7で勝利した。ミラー審判は1997年からメジャーで審判を務め、2014年にはクルーチーフに昇格した。キャリア初期には、判定が覆されたり、その結果を球場全体に説明したりする必要はなかった。

 しかし、現在は状況が大きく変わっている。実はミラーには、昨季にも同様の“失態”があった。2025年5月2日のレッドソックス戦で、ツインズが本塁の判定にチャレンジした場面だ。ラファエル・デバースの中前打で一塁から本塁を狙ったジャレン・デュランに対し、ミラーはセーフと判定。しかし、カルロス・コレアの中継送球を受けたライアン・ジェファーズのタッチが確認され、判定は覆された。

 その際、ミラーは自嘲気味に「やっちまった」「ああ、最悪だ」といったニュアンスの不適切な言葉を口にし、その発言がフェンウェイ・パーク全体に流れてしまった。審判もまた、新しい時代に適応しなければならない。マイクの扱いも、その一つである。

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