東京ガス・仲俣慎之輔 台湾ウインターリーグでつかんだ新感覚「今年は橋戸賞を獲りたい」

[ 2026年2月24日 08:00 ]

東京ガス・仲俣慎之輔
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 社会人野球の東京ガス・仲俣慎之輔内野手(24)は、新たな自分との出会いをこう表現した。

 
 「感覚が降ってきたんです」

 昨年11月。台湾で開催された「アジア・ウインター・ベースボール・リーグ」にJABA選抜の一員として参加した。3試合を消化して迎えた同19日。試合前のフリー打撃で打球を飛ばしまくるチームメートに、闘争心をかき立てられた。

 「オレも負けてられねー」
 
 何度か試しに、フォロースルーが背中に当たるぐらいまで振り抜いた。打球、感触とも悪くない。従来の持ち味は、ダイヤモンドの90度に打ち分けられる高いミート力。「払う感じで打っていた。バットを振り切らない」スイングから一転、体全体を大きく使うものに変えた。その日のCPBLマウンテンズ戦に“新打法”で臨むと、8回の最終打席で左越え二塁打。その後の3試合もマルチ安打を続け、KBO選抜との最終戦では左越え2ランを含む3安打4打点と打ちまくった。

 「つかんだ。この感覚を手放したくない」

 帰国後もバットを振って、振って、振りまくった。チーム全体がオフ期間に入った年末年始も室内練習場で打ち続けた。これまでになかったフルスイングを可能にしたのは、ボールを捉えてからの右手の使い方。「(バットに)乗せている時間が長くなった」。一発長打という新たな魅力を手にすべく懸命だ。

 現実から目を背けない強さもある。昨夏。侍ジャパンの社会人代表候補合宿に招集されたが、選出されることはなかった。

 「できることはやったつもりでしたが、今の自分だったら、もし選んでいただいていたとしても力になれなかったろうな、と。フィジカルが周りの人に完璧に負けていました」

 中央学院大から入社した24年の春先は体重80キロ台だったが、試合でのベストパフォーマンスを優先するあまり、追い込んだウエートトレーニングからは遠ざかっていた。合宿時の体重は68キロ程度。日本選手権終了後から本格的な増量に着手し、ウエートトレとともに食事の回数も増やした。新婚間もない妻のアシストもあり、夕食は2時間おきに計3度。その甲斐あって、わずか3カ月たらずで体重は80キロ台に戻った。

 「昨年は2大大会で活躍できなかった。今年は都市対抗で活躍して、橋戸賞を獲りたい。その上でプロを目指したいと思います」

 描いた青写真を実現するべく、大きな期待を胸に3年目のシーズンへと向かう。

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