東邦ガス・栄龍騰 最速148キロの入社2年目左腕「今年の目標は公式戦で10先発&5勝」

[ 2026年2月12日 08:00 ]

東邦ガス・栄龍騰
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 同じ轍は踏まない。社会人野球の東邦ガスで2年目を迎えた左腕・栄龍騰投手(23)には、並々ならぬ思いがある。

 「昨年は全然、貢献できずに悔しい思いをしました。自分の求められているポジションは先発で試合をつくることだと思いますので、そこで勝利する。今年は公式戦で10先発、5勝を目標にしています」

 球の出所が見にくい独特な腕の振りから投じる直球は最速148キロ。曲がり幅の大きいスライダーを武器に、帝京大では首都大学リーグ2部で通算7勝、4年時には1部で8勝をマークした。圧巻だったのは同年春。5勝0敗、防御率1・19の好成績で、チームを大学選手権出場へと導いた。一転、入社1年目だった昨季は「不甲斐なかった」というシーズン。自らを見つめ直してたどり着いたのは、気持ちの持ちようだった。

 「受け身になりすぎていた。でも、大学では一応、結果を出している。そこはもう少し自信を持って良かったかのかなと。“打たれたらどうしよう”ではなくて、“これだけやったんだから抑えてやる”という気持ちで今年は投げたい」

 そのためにも、技術を磨くことに余念がない。注力しているのは制球力。投球フォームの再現性を高めるべく、入念な走り込みと下半身の強化に時間を割く。さらに、昨年12月から毎日の日課としているのがシャドーピッチングとマウンドの傾斜を使った動作確認。従来はブルペンでの投球練習に重きを置いてきたが、現段階はあえてボールを使わず、「(軸足で)真っすぐ立つ」「(並進運動の際に)真っすぐ進む」という基礎的な動きを体に落とし込む。

 思うようにいかないことが多かったルーキーイヤーだったが、確かな収穫もあった。8強に進出した日本選手権では準々決勝の日本生命戦に8回2死から6番手として救援。打者一人を中飛に封じ、自身の2大大会初登板を締めくくった。

 「投げられたか、投げられてないかでは大きな差があると思う。あれだけのお客さんの前で野球をすることはなかなかないですし、その景色を見られたこと、経験できたことはすごく大きいと思います」
 
 冒頭に記した“10先発、5勝”は、クリアしなければならない数字でもある。昨年のドラフト会議で巨人から1位指名された鷺宮製作所・竹丸和幸は昨季、公式戦11試合に登板して5勝をマークした。「JABA大会での決勝進出、都市対抗、日本選手権に行かないと届かない数字。自分もそこに貢献して、プロへ行きたいと思います」。悔しい経験を力に変え、左のエースを目指す。

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