あの“前田智徳伝説”は本当なのか「僕がいなくて完全試合そんなにうれしいですか?」本人が真相激白

[ 2026年1月31日 19:01 ]

前田智徳氏
Photo By スポニチ

 広島ひと筋に24年間プレーし、“孤高の天才”と呼ばれた前田智徳氏(54)が31日に放送されたニッポン放送「ショウアップナイター60周年 名球会ラジオ」(土曜後5・20)にゲスト出演。まことしやかに伝わっている自身の伝説について真相を明かした。

 あの落合博満、イチローも認めた天才打者。1989年ドラフト4位指名で広島入り後、アキレス腱断裂など数々の大けがを乗り越えて通算2119安打を放ち、近寄りがたい雰囲気から“孤高の天才”と呼ばれた。

 そんな前田氏の現役時代には数々の伝説が巷(ちまた)にあふれているが、果たして本当なのか。インタビュアーを務めた山田透アナウンサー(74)から次々に質問をぶつけられた。

 そのなかの一つに「これって本当ですか?広島戦で完全試合を達成した巨人の槙原寛己投手に“僕が欠場した試合で達成してそんなにうれしいですか?”と言ったとか言わないとか…」というものがあった。

 山田アナも言いながら笑ってしまったが、質問の途中から軽く噴き出してしまって苦笑いの前田氏。「いやいや。僕と江藤さん、当然いなかったです、この試合は。江藤さんが骨折してて、僕はこの前の試合で…落合さんのせいで肩を脱臼したんですよ」と打撃の師匠でもある巨人・落合博満の名前を出した。

 巨人・槙原寛己投手が1994年5月18日に行われた広島戦(福岡D)で平成唯一の完全試合を達成。だが、この試合には広島の中心打者だった前田と江藤智がけがで出られなかった。でも、なぜに「落合さんのせい」なのか。

 「これはもう落合さんが悪いんですよ、あの偉大な落合さんが。前の試合で桑田(真澄)さんが多分先発だったと思うんですけど。9回の先頭か1死かで僕、右中間にパーン!って打ったんです。まあまあの打球をね、ライナーで。で、福岡ドーム広かったんで、これはサードまで行ける!と思ってダー!っと行ってたんですけど、中継が、右中間なんでセカンド回ろうと思ったらもう打球見えないんですよ。ただ、行けると思ってセカンド蹴ろうと思った時に落合さんがセカンドにカバーに入ってたんですよ。落合さんが“ボールが来た!”っていうフェイクをやったんですよ。落合さんが絶対にやるはずない、そんなこと。やったことないのに、絶対やる人じゃないのに、フェイクじゃないはずなのにやったんですよ。ということは絶対ボールが来てるんだと思って。ヤバい!と思ってオーバーランをして慌てて頭から戻った時に左手で戻ったんです。タイミングが合わずに。左手で戻った時に肩がガッ!とこう…逆の字になって外れたんですよ。それでセーフになったんですけど、そこからもう肩が。あぁ脱臼した…と思って。だから落合さんが悪いです、これは。ボールなんか来てなかったんですよ、実際。うまいんですけど、あんなことやる人じゃないのにやったっていう」

 なぜか明るく楽しげな声で一気に負傷シーンを説明した前田氏。

 「だから本当はサードまで行っとけば3ベースだったんですけど。だまされて僕が戻ったらけがをして。で、次の日は出れなかったんです。三角巾でつってですね。その日に完全試合です」と槙原の完全試合を回想した。

 「で、1カ月後ぐらいに(広島)市民球場で対戦して。そんな“うれしいですか?”なんて言わないですよ。江藤さんと僕が…3、4番がいなかったんだから、槙原さん、次対戦した時は絶対リベンジしますって、やり返しますって言ったのが…。“そんなにうれしいですか”って言うわけないでしょ、そんなの!」と笑わせていた。

この記事のフォト

「広島」特集記事

「大谷翔平」特集記事

野球の2026年1月31日のニュース