日本新薬・松下和行新監督が4年ぶり都市対抗出場へ決意明かす 「ドキドキをワクワクに変換していきたい」

[ 2026年1月19日 08:00 ]

日本新薬の新監督に就任した松下和行氏(提供写真)
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 社会人野球・日本新薬の新監督に松下和行氏(49)が就任した。チームに復帰するのは12年以来14年ぶり。1年目となる今季にかける思いを、スポニチアネックスの取材で明かした。

 「日本一になるというのはもちろんですが、まずは(都市対抗の)本戦出場というところが一番のメインになります。社員の方々にいろんな支援をしていただいている中で、一緒に喜びを味わいたい。東京ドームへ行くことは同窓会や同期会など久々に会う機会をつくることにもなりますし、会社の絆づくりの一助にもなるかと思います」

 松下新監督は明石(兵庫)から東亜大を経て、1999年に同社に入社した。現役時代は捕手として活躍し、社会人野球の日本代表としてもプレー。03年のW杯などに出場した。コーチ兼任だった08年に現役を引退。09年からは専任コーチを務め、13年からは社業に就いていた。チームは22年を最後に都市対抗本戦出場から遠ざかるなど苦戦が続くが、だからこそ、心のあり方と足元を見つめる重要性を強調する。

 「日頃、社員の方々に支援していただいてるからこそ選手、スタッフとも“負けたらどうしよう”という思いもあったのかなと。そのドキドキをワクワクに変換していかないといけない。ワクワクするためには日々の努力。毎日、毎日を大事にしていこう、と」

 従来以上に、風通しの良い組織づくりを目指す。ヘッドコーチ制を復活させ、木戸俊雄氏が就任。投手コーチ、野手コーチで指導する担当を明確に区分するのではなく、気づいたことがあれば互いに意見を交わせるようにした。松下監督は「野手コーチがピッチャーに声かけていいし、投手コーチがバッターにアドバイスするのは全然いい。全員で全員を見よう、ということです」と意図を明かす。

 4年ぶりの都市対抗出場へ向け、目指すべきチームのスタイルは主体性のある野球。指揮官は言う。

 「自分たちで考えて、自分たちで動く。走塁にこだわるのもそうですし、置かれている状況の中で果たして、今の守備隊形は本当に必要なのか?というところを突き詰めていきたい。自分たちで戦略を考えられるぐらいになれれば、1つのサインに対しての成功率も高くなっていくと思う。その分、こちらもしっかりコミュニケーションを取って、日頃から(考えを)伝えていかないといけないと思います」

 3月7日から開幕するJABA東京スポニチ大会が、新生・日本新薬にとって初の公式戦となる。「負けられない緊張感より、もう1つ勝ちたいというようにワクワクする緊張感を体験させたい」。今季から新たに、練習中に一日1回、ブーストタイムを設けるようになった。全員が全力で同じ時間を分かち合うことで、1つにまとまり、同じ方向へと向かう。今季のスローガンは“As Usual”。何気ない日常の風景にこそ、復活への近道がある。
 

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