中畑清氏 高校野球の7回制には反対も…球児の気持ち尊重すべき

[ 2026年1月6日 05:30 ]

中畑清氏
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 【キヨシスタイル!】人生6度目の年男。6日、72歳になる。いい年になったけど、今も野球の現場に魅力を感じるし、気概も衰えちゃいない。今年も多くて週3、最低週1のジム通いを続け、元気に熱い思いを発信していきたい。

 野球界は変革の時。高校野球と東京六大学が今年からDH制を導入する。プロ野球のセ・リーグも来年から続くことになっている。そして今年議論が進められ、現実になるかもしれないのが高校野球の7回制だ。

 地球温暖化の中での球児への負担、健康面への配慮。世界野球ソフトボール連盟(WBSC)がすでにU23、U18のW杯で7回制を取り入れているという流れもある。環境の変化によってルールや制度を変えていかなきゃいけないというのは分かる。

 ただ、組織の上の人だけで決めるんじゃなくてさ。月に1回TBS系の「サンデーモーニング」のご意見番として一緒に出ている落合博満がいいこと言ったよ。「肝心要の高校球児の意見が取り入れられていないっていう。そこが一番大事なこと」って。その通りだ。実際にU18で7回制を戦った選手がどう感じたか。さらに球児や審判、ファンの意見を吸い上げ、現場の意識を反映させてほしい。

 私としては7回制には反対だ。8回から9回にかけての大切さ。逆転することもあるし、うっちゃられることもある。野球の醍醐味(だいごみ)が凝縮した2イニングをなくすことになるんだから。でも、実際に戦う球児が7回がいいと言うのなら、それを尊重したい。

 DH制はすでに決まったことだけど、やってみて、やっぱり9人制がいいという話が出てきたら、また議論すればいい。投手の打席を巡る采配の妙。私は9人制の方が面白いと思っている。

 大リーグでは今年からロボット審判(ABS)によるチャレンジ制度が導入される。野っ原で始まったスポーツがそこまで機械化されていいのかという気がする。審判は生身の人間。ミスもする。選手はそんな中で成長していく。機械化されすぎると、野球が人をつくるという原点が失われてしまうんじゃないかと心配になる。全て機械が正解という世界はごめんだ。でも、大事なのは選手の気持ち。どう受け止めるんだろうね。(スポニチ本紙評論家・中畑 清)

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