ソフトバンク・斉藤和巳2軍監督 「和」の精神で強くなる そして「王イズム」とは…

[ 2026年1月4日 06:00 ]

ソフトバンク・斉藤2軍監督(撮影・成瀬 徹)
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 ソフトバンクの斉藤和巳2軍監督(48)が本紙の単独インタビューに応えた。1軍投手コーチ、4軍監督、3軍監督を歴任し、2026年シーズンからリーグ再編で話題の2軍戦を指揮する。筑後ファーム施設の練習環境やコーディネーター制の強み、さらに現役時代から聞き続けてきた「王イズム」の真意など大いに語った。 (取材、構成・井上 満夫)

 ――2軍監督に就任し、重要視している役割や使命は何ですか。
 「正直なところ、一概にまだ言えません。1軍の状況、2軍の戦力。その時で対応すべきことは多岐にわたる。目の前だけでなく、将来を見据えた育成も重要で、コーチやコーディネーター、球団フロントとも連携して柔軟に対応していくしかないですよ。“こうしたい”という細かいビジョンは正直なところまだ持っていません。でも、やるなら、勝ちたいでしょ。やっぱり勝たな、おもろないやん」

 ――球団が誇る「コーディネーター制」の良さは?
 「方向性が明確に見えやすい点が大きい。この選手をどう育てたいか、将来的にどんな選手になってほしいかとの目標を全員で共有できる環境がある。連携することで育成の方向性にブレがない点が良いと感じています」

 ――4軍監督から拠点とする筑後ファーム施設の練習環境は抜群だ。
 「いつでも練習できるし各種データが提供されるため、課題や長所が明確になりやすいですよね。取り組み方も手引きされるし、選手は自身の成長に集中できます。ただ、設備が整っているけど最終的には選手の主体性や取り組む姿勢が重要ですよ。指導者の役割は、その主体性を引き出し、伸ばしていくことだとも考えています」

 ――来季から2軍戦が1リーグ3地区制に再編され西地区として広島、オリックス、阪神と戦う概要が出ています。どう見ますか。
 「移動の負担が少なくなる点は選手にとってプラスかもしれませんね。(他地区との)交流戦もあると聞いています。正式決定後も状況は変わるでしょう。選手のため、球団のためにより良い方法であれば、26年からの新制度も試行錯誤しながら運用していくことになるでしょうね」

 ――投手出身監督ですが野手や捕手を指導する上でどのような点を見ているんですか。
 「技術的な細かい点は正直なところ、全てを把握しているわけではありません。練習で選手の変化を感じ取ることを大切にしてますね。技術的な課題は担当コーチと連携して選手と話し合います。なぜそのような変化が起きているのか、なぜそのような練習をしているのかを、深く理解するように努めています。面談という形ではなくても、選手と積極的にコミュニケーションを取り、一対一で向き合う時間をつくることを意識していますね」

 ――現役時代から浸透している「王イズム」とはどのようなことだと感じますか。
 「ファンあってのホークスという考え方が根底にあると思います。王監督時代からミーティングなどで、ファンへの感謝やリスペクトが常に語られていました。城島CBOもファンサービスを非常に重要視されています。ファンを大切にする姿勢はホークスの最も強い部分ではないでしょうか。ファンとのつながりが、ホークスの全活動に結び付いていると感じます。私自身、ファンサービスが得意な方ではありませんが、選手が注目されることが重要。選手がよりよく活躍できるように、必要であれば監督としてできることは何でもしていきたいと考えていますね」

 【取材後記】取材日の午後に、斉藤2軍監督の地元京都の清水寺で今年の漢字「熊」が揮毫(きごう)された。「2軍指揮の意気込みを何とか一文字で」とむちゃぶりで依頼すると「一文字じゃないとあかんの?」と熟考しながらも、黒のペンを走らせた。
 自身の名前「和巳」にもある「和」と書いた。いろんな意味を込めた。「みんなで手を取り合って選手一人、一人をサポートできるか。みんなの共通認識として議論をして、考えを出し合って健全に成長していけるように。コミュニケーションが大事だなと」と説明した。「和(わ)」には全員で輪になる、平和になるとの意味が込められている。

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