WBCの発展に必要な米国代表の大リーグの最強投手2人

[ 2025年12月20日 08:00 ]

タイガースのタリク・スクバル(AP)
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 来春の第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に臨む米国代表は期待通り、豪華メンバーがそろいそうだ。18日(日本時間19日)、ア・リーグの昨季サイ・ヤング賞投手、タリク・スクバルの参加が正式発表された。既に出場が決まっていたナ・リーグのサイ・ヤング賞投手、ポール・スキーンズに続き、両リーグの最強投手が先発陣の柱としてロースターに加わる意味は計り知れない。

 日本との決勝戦で優勝を争った前回大会も野手は素晴らしいメンバーがそろっていた。しかし、先発投手はアダム・ウェインライト、メリル・ケリー、ランス・リン、ニック・マルティネスといったお世辞にもエリートレベルとはいえない陣容。それが今回は左右の2枚看板がそろい、さらにローガン・ウェブ、ジョー・ライアンも参加を決め、「ドリームチーム」と呼んでも遜色ないメンバーになりそうだ。

 もちろん投手たちの調整の難しさは変わらない。通常であればスプリング・トレーニングを行っている3月に国際試合で登板するのは投手には酷なことであり、そこが野手との大きな違い。MLB各チームの首脳陣も、実際には自軍の投手たちの出場を望んではいないという声もささやかれていた。

 ただ、スキーンズを擁するパイレーツのドン・ケリー監督は、自分たちのエースが出場する来春の大会を心底から楽しみにできているのだという。今年はオーランドで行われたウインターミーティング中に話を聞いた際、「ポールはきっといい投球をしてくれるよ」と強調する姿が印象的だった。

 「ポールはしっかり練習するし、マウンドに上がれば常に高いレベルで競い合う。WBCという舞台でも、彼がいかにエリートな競争者で、エリートな努力家なのかを、米国代表は目の当たりにすることになると思う」

 そう感じられる背景は、スキーンズとパイレーツの間でしっかりとしたコミュニケーションが取れているからだとか。調整面で問題なく、WBC、シーズンの両方にいい状態で臨めるように留意するのがポイント。それが可能だと判断したからこそ、チームはゴーサインを出したことはケリー監督の言葉から伝わってくる。

 「よく話し合っているし、ポール自身もしっかり準備して段階的に仕上げていくためのプランの大切さを理解してくれている。一番大事なのは、周囲と十分にコミュニケーションを取ることだ。どうやって段階的に状態を上げていくのか、どうやって準備を整えるのかについて、明確なプランを持って臨んでもらうよ」

 もちろん今後、調整の狂いは起こり得るし、直前で辞退する選手も出てくるかもしれない。それでも今回こそはスキーンズ、スクバルが綿密な計画通りにマウンドに上がり、いい結果を出してくれることを願いたくなる。それがかなえば、きっと先につながる。米国を代表する投手たちが続々と出場することで、WBCはさらに大きく、重要な大会として発展することは間違いないと思えるからだ。(記者コラム・杉浦大介通信員) 

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