巨人・リチャード 大谷とほぼ互角!最高打球速度12球団トップ 8月看板直撃弾で最長飛距離も1位

[ 2025年12月5日 05:30 ]

巨人・リチャード
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 巨人・リチャード内野手(26)は、今年5月にソフトバンクからトレードで加入すると、自己最多となる11本塁打、39打点をマーク。今季の最高打球速度(191・8キロ)と最長飛距離(146・6メートル)は12球団トップの数値を叩き出した。一方で打率は・211で、チームで2番目に多い90三振を喫した。移籍2年目での飛躍に向け「ロマン砲」に必要なこととは――。データや自身の証言とともに分析した。

 誰もが目を疑った。8月24日のDeNA戦。リチャードは相手先発・竹田のフォークを捉えた。打球は東京ドーム左翼席上部の「太田胃散」の看板を直撃した。飛距離146・6メートルは今季の12球団トップ。「あれはえぐかったですね。完璧すぎました」と振り返った。

 191・8キロを記録した最高打球速度も12球団トップ。ドジャース・大谷が今季マークした193・1キロ、138・4メートルとほぼ互角の数字だ。一方で打率は・211。課題は明確だ。今季のボールゾーンのスイング率は40・8%。岡本は29・9%で「岡本さん少ないですよね。自分は特にインコースを振らされたイメージがある」。岡本の最高打球速度(180・7キロ)、最長飛距離(129・8メートル)ともにリチャードが上回ったが、ボール球となる変化球にシーズンを通して苦しんだ。

 ボールゾーンを振る確率は本塁打、打点のリーグ2冠に輝いた阪神・佐藤輝と変わらなかったという。だが、「(ストライクを)前に飛ばす確率が全然違った。ファウルも多かったので、そういうのをなくさないといけない」と差を痛感した。

 自信になった数字もある。「ツーストライク以内に勝負がつけば、チームトップだったんですよ」。追い込まれるまでの打率は・4142で2位のキャベッジ(・4136)を僅差で上回った。岡本は・388だった。早いカウントでは迷わずフルスイングをかけられるだけに「やっぱり追い込まれる前にどれだけカウント球を捉えられるかだと思う」と分析した。

 今オフは、確実性を高める意識で練習に励んでいる。「思い切り振って飛ばすのではなく、軽く振っても飛んでいく打球を目指しています」と、まずは緩い球をセンターから逆方向へ運ぶバットの軌道を叩き込む。高く上げていた左足も「頭が前に出て突っ込まないようにしたい」と、よりシンプルな動きになるように模索中。この取り組みに橋上オフェンスチーフコーチは「ボールを引きつけることによって選球がよくなるという狙いもある。カウントによってバッティングの変化も見える」と評価した。

 不動の4番・岡本がポスティングシステムを利用してメジャー挑戦。大砲が抜け、来季は4番を含めた中軸候補として期待がかかる。「ホームランむっちゃ打ったら打率も上がると思う。30本打ちたいっすね」。移籍2年目を迎えるロマン砲。大きく飛躍を遂げるだけの潜在能力は秘めている。(村井 樹)

 ≪米でもトップクラス≫今季の大リーグ全体で191.8キロを上回る速度の打球は6つだけ。全体で最速だったパイレーツ・クルーズの197.7キロなどに限られた。飛距離146.6メートルを上回る打球も3つのみ。最長のアスレチックス・カーツの150.3メートルと、エンゼルス・トラウトの2発だけで、メジャーでもトップクラスの打球速度&飛距離だった。

 ≪阿部監督「考える力」要求≫阿部監督はリチャードに必要なのは「考える力」と指摘する。シーズン中には「どう思って打席に入ったか、振り返りを残しておけばと。こうやったら良かったとか、自分で増やしていかないと」と試合中にメモを取るように助言。指揮官は「振らずに立っててみな。多分、勝手にフルカウントになるよ」とも伝えた。相手は規格外のパワーを脅威に感じ警戒する。だから、バッテリーはストライクからボールになる球で誘う配球も自然と多くなる。それをどう読み、打撃にどう生かすか。阿部監督はそこに注目している。

 ≪最愛の妻のために≫リチャードは11月26日の契約更改後に元HKT48の外薗葉月(26)と結婚することを公表した。2年前に知り合い、今年5月にソフトバンクからトレード移籍した後は1000キロもの遠距離恋愛を成就。今月21日に婚姻届を提出予定で、「頑張らないといけない気持ちにさせてもらえる。感謝しながら来年も頑張りたい」と決意を新たにしている。

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