来春選抜で導入のDH制が掘り起こす高校野球の隠れた才能…山梨学院・吉田部長「モチベーションに」

[ 2025年11月30日 20:40 ]

30日に今年最後の練習試合を行った山梨学院ナイン(撮影・柳内 遼平)
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 今秋の関東大会で優勝し、来春の選抜出場を確実にしている山梨学院が30日、甲府市内で年内最後の練習試合を行い、関甲新学生野球リーグの松本大にサヨナラ勝ちした。

 「1番・DH」で出場した古川颯太郎(1年)は9回に右中間へサヨナラ打を放つなど3安打2打点でアピール成功。捕手、一塁、三塁、外野を守れる右の強打者は「守備もできて試合に出られることが理想ですが、自分にとってチャンスと捉えています」とレギュラー獲得に向けて意気込んだ。

 高校野球100年の歴史に新たに加わるDH制。守備につくことなく、打撃だけを行うポジションはこれまでと異なる試合のリズムを持つ。古川はアジャストに必死だ。守備時はベンチで捕手のようにしゃがみ、配球を考える。「ベンチでキャッチャーの構えをすることで守備に入っている感覚にしています」と試行錯誤している。

 関東大会ではベンチ外だった左打者の高橋輝(2年)は左翼手の代わりに打撃を行う「6番・DH」に入った。無安打だったが、練習では力強い当たりを連発しており、DH争いの一角として期待を受けている。

 この日、指揮を執った吉田健人部長は「どのチームにも必ず打撃だけは良い子がいると思うので、その子たちが頑張るモチベーションになりますよね。“送球難で守るところがない”という子たちにとっても一つの光になれます。試合だけではなく、高校野球全体の中で新たなチャンスが出てくる」と新制度を歓迎した。

 DHへのアジャストを急ピッチで進めている。公式戦ではできないが、スタメンには2人のDHが名を連ねた。「明治神宮大会まで戦わせていただいて、試す時間があまりない。あと1カ月練習試合ができれば…という時間がない中で可能性を少しでも探っていきたい」と競争に期待するからこその策だった。

 投打二刀流でチームをけん引する来秋ドラフト1位候補の最速152キロ右腕・菰田陽生(こもだ・はるき=2年)もDH候補の1人。DHとして先発出場すれば救援登板をする際、ブルペンで入念に準備してマウンドに上がれる利点がある。新制度への対応が選抜で躍進するための鍵となりそうだ。(柳内 遼平)

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