ESPN辛口採点 シースの7年総額327億円契約は「B」防御率4.55と短いイニングが評価の足かせに

[ 2025年11月28日 05:43 ]

ディラン・シース(AP)
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 スポーツ専門局「ESPN」電子版はブルージェイズがディラン・シース投手(29)と7年総額2億1千万ドル(約327億円)の契約をしたことについて、「B」判定を下している。

 シースは明確な能力と才能を持ちながら、結果が安定せずフラストレーションの溜まるタイプ。ブルージェイズの金額はESPNの5年総額1億4500万ドルの予想と比べても高い水準だ。

 プラス材料は純粋な球質。「Stuff+」指標(スピン、変化量、球速など複数要素から算出)は、シースの各球種をメジャーでもトップクラスと評価している。耐久性も5年連続で少なくとも32先発を記録。2021年以降、メジャー全体で先発数が最多だ。一方でマイナス材料は過去4年間のERA(防御率)は、2.20→4.58→3.47→4.55と大きく変動。WARも2022年の6.4から、2025年には1.1まで低下した。投手有利の本拠地でこの数字である。

 特に2025年のロードERAは5.58で、ア・リーグ東地区の打者有利な地区と球場に移ることは不安材料だ。効率性の欠如は四球の多さと高い球数につながり、32先発中10試合で5回未満しか投げられなかった。

 ただブルージェイズが期待するのは、FIP(投手の結果のうち、奪三振、与四球・与死球、被本塁打と守備の影響をほとんど受けない要素だけで投手を評価)が4年間ほぼ安定している点だ。

 数値は3.10、3.72、3.10、3.56で、平均3.36。実際のERAの変動はBABIP(フェアゾーンに飛んだ打球がヒットになった割合を表す)の影響(2022年は.261、2023年は.331)による部分が大きい。最低でも、ケビン・ガウスマン、トレイ・イェサビッジ、シェーン・ビーバー、ホセ・ベリオスのローテーション中位の安定した戦力にはなる。好調時のシースはエース級。もしビーバーが健康で、ベリオスの肘炎症が一時的なものなら、この先発陣は球界屈指の陣容になる可能性がある。

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