「マジ?」古田敦也氏が回想 34年前の首位打者巡るデッドヒート 欠場予定が落合に5打席連続安打され…

[ 2025年11月22日 19:34 ]

古田敦也氏
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 元ヤクルト監督の古田敦也氏(60)が22日放送のニッポン放送「ショウアップナイター60周年 名球会ラジオ」(土曜後5・20)にゲスト出演。プロ2年目の1991年、当時中日でプレーしていた落合博満氏(71)とのデッドヒートを制してセ・リーグ初となる捕手での首位打者に輝いた当時を振り返った。

 ヤクルトひと筋18年間プレーし、選手兼任監督も務めた古田氏。通算2097安打を放ち、現在は名球会理事長も務めている。

 プロ2年目だった1991年、もともと打撃の手本にしていた落合との激しい首位打者争いとなった。

 野村克也監督(当時)の「タイトルっていうのは獲れる時に獲っておかないと一生チャンスがない可能性がある」「休め」との指示で、打率で落合を上回っていた古田は当初シーズン最終盤の試合を欠場することに。

 自身も「もう首位打者獲った、と。スゲーな。獲ったなぁ~!」と確信してニコニコしていたという。

 だが、6打数5安打以上じゃないと古田を抜けない落合が驚異の5打席連続安打で打率トップに浮上し、古田は翌日の試合に出場せざるを得なくなった。

 「あの夜は寝れんかったですね、確かに。前夜は寝れなかったですね…」

 落合に抜かれた時、当時は現在のようにインターネットなどもないため「打ったらしいぞ」という噂レベルの情報のみ。

 「マジ?嘘!6打数5安打はないやろ!」などと言っていたが、その後、担当記者たちが続々と古田のコメントを取りに集まり始め、「ほんまに打ったんや…」と事実だと知った。

 「どうですか?言われても…。明日試合出て頑張りますって。頑張りますしか言えないじゃないですか。ただね、寝れんかったですね…」

 2打数1安打以上で抜き返すことができる古田。

 「寝なきゃと思ってふとんに入って目つぶったら明日のピッチャーの投げてるフォームが(脳裏に)出てくるんですよ。で、1球目ここ。自分はガチガチだし。目は冴えてるし。寝れなくて。で、試合行きまして。当時もう優勝は決まってますし。ペナントレースの話題がもうそればっかりだった。注目度が高くなってるんですよ。今みたいにクライマックスシリーズがないんで。もう野球の話題がそれぐらいになってたんで、セ・リーグの場合。記者もいつも以上に全然多くて、逆に。最終戦なのに。どうですか?ばっかり聞かれて、どうですか?って言われても…。打つしかないですみたいな。凄い経験したことがないような緊張感」

 大歓声を受けながら立った神宮での打席。だが、緊張感でガチガチのまま入り、顔付近の高めにきた初球を「うっかり振っちゃったんですよ。ボールとバットが30センチぐらい離れてた。こんな空振り見たことないぐらい」と振り返る。

 しかし、これで逆にリラックス。打席で思わず「どこ振ってんねん!俺」と笑ってしまったそうで「2球目をヒットすることができた」と打率トップ返り咲き。無事にタイトル獲得に成功したのだった。

 「あのリラックスが良かったのか、といまだに思ってますね」。希代の名打者との戦いを制した34年前を思い出して懐かしそうな古田氏だった。

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