阪神・中野拓夢 「ホームランを1本打つより打率を上げた方がいい」来季も0本塁打でセ・リーグ連覇を狙う

[ 2025年11月21日 05:15 ]

紅葉を背にティーショットを放つ阪神・中野(撮影・北條 貴史)
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 「0本塁打」は、連覇に向けたキーワードだ。阪神・中野拓夢内野手(29)が20日、兵庫県三木市で開催されたサンテレビの「レッツゴー!タイガースゴルフ2026」の収録に参加。プロ5年目で初の本塁打なしに終わった2番打者は、今季同様に長打への思いを捨ててつなぎ役に徹することで、球団初のセ・リーグ連覇に貢献する決意を示した。

 プロ5年目の今季、初の0本塁打に終わった中野。しかし、それこそが、広角に安打を量産する打撃が復活した証でもあった。だからこそ、来季もそのスタイルを継続させる。

 「ホームランを1本打つよりは、打率を上げた方が自分的にはいい。そういう(本塁打を打つ)バッターでもないですし。そこは考えを変えずにいきたいなと思います」

 昨年の苦い経験を無駄にはしなかった。長打力を求めてフォーム改良に励んだ昨季は、自己ワーストの打率・232、同ワーストタイの127安打と低迷。今季は打率・282、150安打とV字回復した。「今までホームランを打った後に、数字が上がるというよりは、どちらかというと落ちる傾向の方が多かった」。無意識のうちにフォームが乱れ、体が引っ張りにいってしまう――そんな場面も多かったという。

 昨年の失敗を教訓に、今季は2番打者としてチャンスメーカー、つなぎ役として本来のスタイルを徹底した。三振は97から77へと減って自己最少。今季を振り返り「逆に(本塁打が)出ていなかった分、ある程度そういう欲が出ずにコンパクトに打てたかなと思います」と、うなずいた。犠打も両リーグトップの44を記録した。

 大山らによる甲子園球場への「ホームランゾーン」設置の要望が話題になっても、スタンスは不変。一打者として「あったらバッター的にも楽なのもありますし、あるに越したことはないですけど」としつつ「別にホームランバッターじゃないので、そこまで気にはならないと思います」と、ほほ笑んだ。

 この日はサンテレビのゴルフ番組の収録に参加。「もう悲惨でした」と苦笑いを浮かべたが、ゴルフでもコツコツと刻むスタイルを貫いた。1Wの飛距離は250ヤードと決して飛ぶ方ではない。丁寧に一打ずつ積み重ねていくのが中野流だ。

 「昨年はスタイルを変えようとして、失敗してしまった。スタイルは今年のままで、来年また新たに、何かを取り入れなきゃいけないと思っている」

 豪快なアーチはなくても、価値のある一打を量産することで、チームを支えていく。(山手 あかり)

 ○…中野(神)は今季両リーグで唯一3桁の135試合で先発2番を務め、シーズン全143試合出場の本塁打0本。本塁打なしの2番打者では滝沢(西)が2番目に多い66試合で、シーズン125試合でも0本だった。

 ○…2リーグ制以降の阪神で100試合以上先発2番を務めてシーズン本塁打0本は久慈照嘉の94年(2番100試合、シーズン130試合)、96年(2番124試合、シーズン130試合)以来29年ぶり2人目(3度目)。89年和田豊も2番108試合で0本だったが、シーズン129試合では1本塁打だった。

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