阪神・佐藤輝明 昨季「失策王」から下克上ゴールデン・グラブ賞 送球改善!コーチと二人三脚でつかんだ

[ 2025年11月13日 05:15 ]

9月19日、DeNA戦で蝦名の打球をダイビングキャッチした阪神の佐藤輝
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 守備のベストナインを選ぶ「三井ゴールデン・グラブ賞」が12日に発表され、今季セ・リーグ覇者の阪神からはセ史上最多更新となる7人が選ばれた。三塁・佐藤輝明内野手(26)は初受賞。三塁手で前年20失策以上からの受賞はセ初の下克上となった。また、近本光司外野手(31)は96~00年新庄剛志に並ぶ球団最長5年連続、坂本誠志郎捕手(32)、一塁・大山悠輔内野手(30)、二塁・中野拓夢内野手(29)は2年ぶり2度目、村上頌樹投手(27)、森下翔太外野手(25)は初受賞となった。

 今季40本塁打、102打点でセ・リーグの2冠王に輝いた猛虎の主砲が、守備の勲章もつかみ取った。佐藤輝が「守備のベストナイン」に位置づけられるゴールデン・グラブ賞を初受賞し、喜びのコメントを発した。

 「田中(内野守備走塁)コーチとキャンプから取り組んできたことが一つ形になったと思います。田中コーチだけではないですが、支えてくれた全ての方に感謝したいです。まだまだ課題も残っているので、さらに上を目指して頑張りたいと思います」

 今季111試合で三塁守備に就き、守備率・977。6失策は、「三塁100試合以上出場選手」では92年オマリー、18、20年大山に並ぶ球団史上最少タイという安定感を誇った。4番打者として打撃面にスポットライトを当てられがちだが、5年目の今季は軽快な三塁守備でも2年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献。その働きが、高く評価された格好だ。

 「失策王」を返上して、セ界三塁手初の下克上を成し遂げた。佐藤輝は昨季も三塁手として117試合に出場し、守備率・924。23失策は全ポジションにおける12球団ワーストだった。猛虎から5選手が受賞した23年も守備率・938、20失策に終わった三塁・佐藤輝は、蚊帳の外だった。過去の自身と決別し、今季は守備面で急成長。三塁手で前年20失策以上の選手がゴールデン・グラブ賞に輝くのはセ初となった。

 前年は23失策のうち13個が送球ミスだったことから、今春キャンプで精力的に改善に取り組んだのが、「打球へ入る姿勢」だった。捕球から送球へのスムーズな移行により、送球が荒れなくなったことが失策数の大幅減につながった。1年前とは、もはや別人。今やセ・リーグ、いや球界を代表する三塁手だ。

 佐藤輝に加え今年は投手・村上、捕手・坂本、一塁・大山、二塁・中野、外野・近本、同・森下と阪神から計7人が受賞。球団創設90周年シーズンを、セ史上最多更新の快挙でも彩った。高知・安芸で秋季キャンプ中の藤川監督も「凡事徹底でやっていますから。心の揺れ動きがなかったところがエラー数であったり、7つのポジションでゴールデン・グラブ賞が獲れたというところ(に表れた)。素晴らしいと思います」と誇らしげだった。

【三塁手の前年20失策以上から受賞はセ史上初】
 ○…佐藤輝(神)が三塁守備での失策数を昨季の23度(117試合)から6度(111試合)へ大幅に減らして初のゴールデン・グラブ賞受賞。三塁手で前年20失策以上からの受賞はセ・リーグでは初めて。パを含めると、72年に有藤通世(ロ)が前年の24度(125試合)から半分の12度(130試合)に減らして、初代受賞者(当時はダイヤモンドグラブ賞)になって以来53年ぶり2人目となった。

 ▼阪神・田中内野守備走塁コーチ (佐藤輝のゴールデン・グラブ賞受賞に)彼が昨年の悔しさを持って、秋、春といろんなことをやりながら。開幕してから自分(の中)で成果があったんだと思う。でもまだまだ満足せず、もう一回獲れるように、お互い頑張っていきたい。

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