ソフトバンク戦力外 浜口遥大が現役引退を表明「本当に悔いがない」晴れやかな表情で別れ

[ 2025年11月12日 06:00 ]

引退を表明し記者の質問に答える浜口(撮影・岡田 丈靖)
Photo By スポニチ

 今季限りでソフトバンクを戦力外となった浜口遥大投手(30)が11日、福岡県筑後市のファーム施設で現役引退を表明した。昨年12月にDeNAからトレードで加入。今年4月には国指定の難病である「胸椎黄色じん帯骨化症」の手術を受けた。7月に実戦復帰したが、1軍登板は果たせなかった。プロ9年間で通算44勝。気迫あふれる投球でファンから愛されたサウスポーは、晴れやかな表情でユニホームに別れを告げた。

 浜口は晴れやかな表情で9年間の現役生活に別れを告げた。
 「本当に悔いがない。ここ数年いろんなことを抱えていて、自分のパフォーマンスを最大限発揮できなくなっていた。葛藤を抱えながらずっとやってきて、その中でやれることはやったという思いになった」

 佐賀・三養基から神奈川大へ進み、16年ドラフトでDeNAから1位指名を受けた。昨年12月にトレードでソフトバンクに加入したが、新天地では試練が待っていた。今年4月に国指定の難病「黄色じん帯骨化症」と診断され、同時期に左肘の手術も受けた。懸命なリハビリを経て7月に3軍戦で実戦復帰。ウエスタン・リーグでも15試合に登板し、1勝0敗2セーブ、防御率3・78だった。1軍のマウンドに上がることはできなかったが「地元出身ということもあって(タマスタ筑後での登板では)歓声や応援の声があり、うれしかった。地元で終えられたのも良い野球人生の締めくくり」と振り返った。

 ルーキーイヤーの17年に2桁10勝をマークするなど、通算44勝をマーク。「1年目からラミレス監督が起用してくださった。成績が出ない中でも、三浦監督もチャンスを与えてくださったので、僕が成し遂げた数字ではない。感謝を伝えたい」。気迫を前面に出す投球スタイルでファンからも愛された。

 支えてくれた家族への感謝の思いも口にした。「ここまでわがままを言って、我慢させた。たくさん迷惑をかけたので、家族との時間が今の僕にとっては一番。家族と一緒に過ごしたい」。“NPB以外でやるなら辞めよう”という思いは強く、周囲へ相談した上で現役引退の決意が固まり、8日ごろに東京にいる家族にも意思を伝えたという。

 第二の人生は未定だが、家族からは「これから人生はまだまだ続いていく。いろんなことを話し合ってやっていこう」と言葉をもらった。「同じように情熱を向けられるものを見つけ、いろんな方面に恩返ししていけたら」。難病にも負けず、立ち向かった左腕は前だけを見ていた。 (昼間 里紗)

 ◇浜口 遥大(はまぐち・はるひろ)1995年(平7)3月16日生まれ、佐賀県出身の30歳。三養基から神奈川大に進み、16年ドラフト1位でDeNAに入団。1年目の17年4月2日のヤクルト戦(神宮)でプロ初登板。同9日の中日戦(ナゴヤドーム)でプロ初勝利。同年は10勝を挙げて新人特別賞を受賞。19年4月10日の阪神戦(甲子園)でプロ初完投初完封勝利。21年には自身初の開幕投手を務めた。昨年はソフトバンクとの日本シリーズ第6戦では救援登板し、1イニングを3者凡退に抑え、球団26年ぶりの日本一に貢献した。1メートル73、80キロ。左投げ左打ち。

この記事のフォト

「ソフトバンク」特集記事

「大谷翔平」特集記事

野球の2025年11月12日のニュース