「長嶋賞」来季創設 ミスターは永久に不滅――走攻守で顕著な活躍&ファン魅了する野手を表彰

[ 2025年11月11日 05:30 ]

長嶋茂雄さん

 ミスターは永久に不滅です――。日本野球機構(NPB)は10日、都内で機構理事会を開き、今年6月3日に89歳で死去した長嶋茂雄氏の功績を称え「長嶋茂雄賞」を創設することを12球団全会一致で決議し、榊原定征コミッショナー(82)が発表した。表彰は来季からで、対象選手は走攻守で活躍し、ファンを魅了するなどした野手。これまでなかった人名を冠した野手の最高栄誉の賞で、その名前が未来永劫(えいごう)、日本球界に残ることになった。

 日本野球の象徴だった長嶋氏が天国へ旅立って5カ月。その名前を永久に残すことが決まり、会見に臨んだ榊原コミッショナーは言葉に力を込めた。

 「(長嶋氏は)本当に特別な方。ファンを魅了し、社会を明るくする。名実ともにプロ野球の発展に尽くされて、大げさに言えば日本の経済発展にも大きな役割を果たされたと思う。今のプロ野球の隆盛を築いた、そういう記憶が100年、200年と続くような賞となってほしい」

 これまでプロ野球で人名を冠した賞は先発投手の最高栄誉「沢村栄治賞」と、球界発展に貢献した人物に贈られる「正力松太郎賞」の2つだけ。人名を冠した野手の賞が創設されるのは初めてだ。対象選手は12球団の選手でMLBの選手は含まない。「走攻守で顕著な活躍をし、ファンを魅了するなど、プロ野球の文化的公共財としての価値向上に貢献した野手」とされ、選考対象の期間はその年のレギュラーシーズンだけでなく、ポストシーズンも含む。巨人での通算17年間で2471安打、444本塁打、1522打点の成績に加え、ファンを魅了し続け、愛され続けた長嶋氏への厚い敬意が込められた。

 表彰は来季から。受賞者には、記念品と副賞として沢村賞と同額の賞金300万円が贈られる。選考はプロ野球OBらで構成する選考委員会で決定。委員会は4、5人程度で構成し、OB以外に文化人も選ばれる可能性もあるという。沢村賞のような選考基準や二刀流選手の扱いなどは来シーズン前までに選考委で決める。また、今回の同賞の創設に当たり、NPB・中村勝彦事務局長は「(長嶋氏の次女の三奈さんに)協力的にご承諾をいただいた」と説明した。

 「我々の期待は、長嶋さんのような選手がどんどん出てきていただきたい。単なる成績だけではなく、ファンに支持され、野球の振興に貢献される姿を期待したい」。榊原コミッショナーは“第二の長嶋茂雄”の出現につながることを願った。(秋村 誠人)

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