侍ジャパン 井端監督が阪神・森下翔太に“走れ”指令 シーズン成功率7割超「プレッシャーかけたい」

[ 2025年11月9日 05:15 ]

<侍ジャパン強化合宿>ダッシュする森下(撮影・尾崎 有希)
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 韓国との強化試合「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025」(15、16日=東京ドーム)に出場する侍ジャパンは8日、宮崎での強化合宿3日目に臨んだ。阪神・森下翔太外野手(25)は、あす10日の練習試合・広島戦を前に井端弘和監督(50)から足のキーマンに指名された。チーム事情もあってレギュラーシーズンは5盗塁ながら、成功率は71・4%。積極走塁でも日の丸軍団をけん引する。

 寄せられる期待は打撃と今合宿から取り組む中堅の守備だけにとどまらない。実戦形式のライブBPでの一コマ。一塁走者に入った森下は、中日・高橋宏や日本ハム・北山の投球モーションに合わせてスタートを切る練習を繰り返した。その様子をじっくりと観察していた井端監督からは練習後、“走れ”指令が出された。

 「隙があればいってほしいと思いますし、逆に走る選手の方が警戒されると思う。(スタートを)切れれば(チームにとっても)大きいかなと思います」

 走れる能力はある。今季、7度の盗塁企図に対し成功は5度。絶対数は少ないが、打順の後ろに佐藤輝が控えていたチーム事情があった。成功率自体は71・4%を誇る。来春3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)ではMLBのピッチクロックが採用され、投手のけん制球やプレートから足を外す行為も1打席につき2度まで。それらの背景も踏まえ、警戒を解かれやすい選手の一人である森下が“足のキーマン”に指名された。

 「監督の指示があれば、自分は走塁、盗塁に関して苦手意識はない。積極的にいけるのであればプレッシャーをかけていきたい」

 当の本人も走塁面に関して意欲的な姿勢を示した。記憶に新しいのは、10月28日に行われたソフトバンクとの日本シリーズ第3戦。1点劣勢で迎えた6回の3打席目にモイネロから四球を選ぶと、次打者・佐藤輝の4球目に動いた。左腕のモーションを完全に読み切って最高のスタート。悠々と二塁を陥れる好走塁を見せていた。

 来春のWBCでは走塁面で優位に働くであろう拡大ベースが使用される。「凄くプラスに捉えられる。自分の良さをもっと出せれば」。従来に比べて一辺が3インチ(約7・6センチ)ずつ拡大。この恩恵を生かし、あす10日の練習試合・広島戦と15、16日の強化試合・韓国戦で足もアピールができれば来春3月の本大会選出は目前と言っていい。

 この日で強化合宿は3日目が終了。充実した表情を浮かべた25歳は、軽やかな“足取り”で帰りのバスへと乗り込んだ。(石崎 祥平)

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