NTT西日本9回に代打・夏目大が同点適時打 延長13回死闘制し2005年以来18大会ぶり4強進出

[ 2025年11月9日 19:08 ]

第50回社会人野球日本選手権大会準々決勝   NTT西日本8-7Honda熊本 ( 2025年11月9日    京セラドーム )

社会人野球日本選手権準々決勝<NTT西日本・Honda熊本>9回、NTT西日本・夏目は中前に同点適時打を放ってガッツポーズ(撮影・北條 貴史)
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 1―2で迎えた9回。代打の準備に向かうNTT西日本・夏目大を、ベテラン右腕の浜崎浩大が呼び止めた。

 「大丈夫や。いつも通りやってこい」

 1死から仲間が連打でつなぎ、1死一、三塁から代打として登場した。カウント1―1からの3球目。やや浮いたフォークを捉えると、痛烈な打球が中前で弾んだ。三塁から藤井健平が生還。入社3年目で自身にとっての2大大会初安打が、試合を振り出しに戻す貴重な同点打となった。

 経験をムダにはしなかった。準々決勝で敗退した今夏の都市対抗。三菱自動車岡崎戦の9回2死一、二塁でも代打として起用されたが、空振り三振に終わった。野球人生で初めて踏みしめた全国の舞台。「振ろうと思っても体が動かなかった」と手元には悔しさだけが残った。帰りのバスに乗り込むまでの道すがら。あの時の浜崎にはこんな風に声をかけられた。

 「自信がないから緊張するねん。自信を持つためにたくさん練習しろ」

 日本選手権までの準備期間、室内練習では今まで以上に一人での自主練習を大切にした。打撃マシンと向き合っても決して大振りはしなかった。「つなぎが求められる」。愚直なまでに、基本に忠実に。センター返しのバッティングを繰り返した。
 
 再び巡ってきた全国の舞台。夏目は積み重ねてきた練習通りのスイングを見せ、確かな成長を示した。

 「あまり試合に出られてなかったので、チームに貢献できたことがうれしい。勝ち切れましたし、次も試合があることもすごくうれしい。また打席に立てるよう、しっかり準備したいと思います」

 チームは2005年以来18大会ぶりの4強進出。主力も控えも関係ない。全員が一丸となってつかんだ勝利だった。

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