松井稼頭央氏が振り返る野手転向&スイッチ挑戦 打撃投手の東尾修監督が「当ててくるんですよ」

[ 2025年10月29日 16:10 ]

松井稼頭央氏
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 前西武監督の松井稼頭央氏(50)が28日放送のBSフジ「プロ野球 レジェン堂」(火曜後10・00)にゲスト出演。高3夏まで投手だったにも関わらず、1993年ドラフトで西武に野手として3位指名されてプロ生活のスタートを切った当時の苦労を明かした。

 「野手の練習をするのが初めてなんで。走塁で(手から)帰塁の練習があるんですよ。僕、(投手だったため手から)帰塁したことがなくてですね。そこからです。本当に素人なんですよ」

 プロ1年目のイースタン・リーグでは24失策。「ほぼ半分以上が悪送球です。捕るとピッチャー投げになっちゃうんですよね。野手投げができなくてですね。ピッチャーだったんで(足を)クロスして投げるんですよ。野手でクロスって一番良くない。ファーストの捕り手、セカンドゲッツーでもクロスすると(ボールの)出どころが見えづらいので。引っかかってしまうケースがあったり」と振り返る。

 そして、プロ2年目の1995年には東尾修氏が監督に就任。これが転機となった。

 マウイキャンプメンバーに抜てきされ、守備練習でノックを受けていた時だった。

 東尾監督について松井氏は「捕るところまでは見るんですよ。でも、投げる瞬間、目をそらすんですよ」と回想。つまり、「悪送球を見ると(1軍で)使えなくなるから」。潜在能力を高く評価した東尾監督が悪送球には目をつぶって1軍で使うことを決め、我慢して使ってくれたのだった。

 スイッチヒッター転向については、当初、谷沢健一打撃コーチが適性を見抜いて勧めてくれたものの、野手転向間もなく、ほかにもやることが多かったため一度は封印。その後、土井正博打撃コーチの指導で再挑戦し、実を結んだ。

 左打ちの練習を始めたころ、土井コーチから「ここに立て」と言われたのが打席の内角のラインに膝がかかるような場所。「膝が割れてしまうと空振りして当たったりするし、自打球当たるんで。我慢して、ここ(膝元)を振りなさいって言われたんです。じゃないと打てないんで。当たりたくないからもう必死で打ちました」

 東尾監督も打撃投手を務め、内角攻め。「本当に当ててくるんですよ。メチャクチャ痛いんですよ。でも監督笑ってたんで。“監督、笑ってる場合じゃないですよ”って。“いいんだよ、よける練習なんだから”って。“痛みを感じないとうまくなんないんだよ”みたいな。確かに…って思いながら」と懐かしそうに振り返っていた。

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