松坂大輔氏 ロッテ3位指名 横浜高の二刀流・奥村にエール 「投手で活躍見たい」直球&メンタル武器

[ 2025年10月28日 05:30 ]

今年6月に母校・横浜を取材で訪れた松坂大輔氏(本人のインスタグラムから)

 【平成の怪物が行く 松坂大輔の探球】元西武で本紙評論家・松坂大輔氏(45)による月1回のコラム「松坂大輔の探球」10月編。23日に行われたドラフト会議で、松坂氏の母校の後輩である横浜・奥村頼人投手(18)がロッテから3位で指名された。今夏の甲子園大会では8強入りに貢献。一発長打のある打撃面の評価も高いが、松坂氏は投手としてプロの世界で羽ばたくことを期待した。

 自分がドラフト会議に臨んだのは、もう27年前です。野球人生において運命の瞬間。今でも、特に高校生は誰がどのチームに指名されるのか、気にしながら見ています。大学生が上位を占める中、奥村投手は3位という高い評価でロッテから指名されました。自分もホッとしましたし、うれしかったですね。

 背番号1を背負い、同時に4番を打つ。一発を秘めた打撃は非常に魅力的で、ロッテは投打両方とも高く評価していると思います。投手か、野手か。実は、夏の神奈川大会の前に取材した時に本人に「どちらが好き?」と聞いたんです。奥村選手は「投手で勝負がしたいです」と言っていました。次なるステージ。自分も投手・奥村としての活躍を見たいと思っています。

 直球は最速148キロ。高校生でも150キロ超をマークする投手が多い中、特別速くはないかもしれません。ただ、奥村投手は力感がなくても鋭い腕の振りなど打者に対して差し込めるようなフォームをしている上に、スピンの利いた直球を投げます。夏の甲子園もほぼ真っすぐだけで抑えていました。

 直球は投球の基本。ぜひプロの世界でも「分かっていても打てない」直球で、打者を押し込む投球を見せてほしい。そうすれば、得意にしているチェンジアップもより生きます。もちろんプロ仕様の体をつくることから始めて、さらに一段階、二段階とレベルアップしなければならないのは当然ですが、奥村投手のボールはそれだけの魅力を秘めています。

 横浜では先発だけでなく、救援としてここぞの厳しい場面で登板していた印象です。自分なら抑えられる。そんな雰囲気を醸し出すハートの強さも奥村投手の魅力で、プロ向きだと思います。1位指名は最速158キロ右腕の健大高崎・石垣元気投手。右と左、同じ高卒でドラフト同期のチームメートとして、2人でこれから切磋琢磨(せっさたくま)していく姿が楽しみです。

 今回のドラフトでは、DeNAとソフトバンクがスタンフォード大の佐々木麟太郎選手を1位指名したことにも驚かされました。ソフトバンクに入団するかは分かりませんが、パワー満点の打撃で日本で活躍するところも見てみたいですね。12球団から指名され、新たな門出を迎えた選手たち。その未来を応援したいと思います。(本紙評論家)

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