阪神・佐藤輝明&森下翔太がバント練習! ともにキャリア犠打「0」も…短期決戦へ“秘策”準備抜かりなし

[ 2025年10月8日 05:15 ]

ケース打撃でバントする阪神・佐藤輝(撮影・北條 貴史)
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 阪神・佐藤輝明内野手(26)、森下翔太外野手(25)ら主力野手が7日、SGL尼崎で行われた残留練習でケース打撃に臨み、バントやヒットエンドランの練習に取り組んだ。大山も含めた中軸への小技のサインは「1点」が勝敗を分ける短期決戦を見据えた“秘策”と言える。1、2番の出塁を足がかりに、クリーンアップトリオの快振でレギュラーシーズンを独走した猛虎。2リーグ制以降のポストシーズン(PS)で球団の先発3、4番が犠打を記録したことはないが…勝ち抜くためには史上初の“奇襲”も辞さない構えだ。

 森下、佐藤輝、大山の3人合わせてシーズン76本塁打&266打点。聖地の夜空に幾多の放物線をかけたクリーンアップトリオが、大物(だいもつ)の青空の下で、次々とバットを横に寝かせた。近本、中野も含めた主軸5人が、残留練習で実施したケース打撃。無死一塁、無死二塁の局面で、佐藤輝や森下らに出たサインは、何と「犠打」。チームのポストシーズン開幕は8日後に迫っており、藤川監督による“秘策”のデモンストレーションと言っていい。

 「どうですかね…。どうでしょうかね」

 南国・宮崎で、フェニックス・リーグの中日戦を終えた虎将は、主力に課したケース打撃の意図を聞かれるとけむに巻いた。沈黙の指揮官の胸中を代弁したのは、昨季まで1軍ヘッドコーチを務めた平田2軍監督。快活な口調で特異プログラムの舞台裏を明かした。

 「1軍主力クラスの選手でも、この短期決戦というのはいろんな作戦を想定して準備しとかなきゃいけない。1、2軍とコミュニケーションを取りながらのメニューなので」

 アマチュア時代を含め、犠打とは無縁の野球人生を歩んできた森下は、意外!?にも器用に送りバントを連続で成功させた。「(CSで)サインが出たら、やるだけ。そのために準備をしとけば、いつ出ても大丈夫」。無死二塁では、難なく進塁打となる二ゴロ。攻撃の要として、抜群の打撃センスを披露した。

 ヤクルトと対戦した22年CSファイナルS第3戦(神宮)の2回無死一、二塁でキャリア唯一の犠打企図(二走封殺で失敗)がある佐藤輝は、この日もバントはミスしながら、無死二塁での「ヒットエンドラン」の指示には中前への“適時打”で応えた。「(本番では)どうですかね…」と苦笑いも、平田2軍監督からは「形とかそういうの、やっぱりできてるもん」とセンスを称えられた。「(今は)しっかり体を動かす。それだけじゃないですか」。不動の4番も、与えられた任務遂行に専念するのみだ。

 短期決戦は何が起こるかわからない。だからこそ、準備が重要。「えっ!っていうことがないように、ということも含め、やっとくっちゅうことやね」と平田2軍監督。本番では、相手を「えっ!」と驚かせることになるかもしれない。(八木 勇磨)

 ≪阪神3、4番はPSで過去一度もなし≫

 ○…阪神の先発3、4番打者のCS、日本シリーズのポストシーズンでの送りバントは過去になく、今回成功すれば球団史上初になる。

 ○…佐藤輝と森下は、ポストシーズンを含めてプロでの送りバントがない。企図も佐藤輝が22年ヤクルトとのCSファイナルS第3戦、6番で2回無死一、二塁から投ゴロ(二塁走者の大山が三塁封殺)。森下が今季6月27日のヤクルト戦、3番で4回無死一塁からの初球バント(結果はファウル=企図0)がそれぞれあるだけ。

 ≪近本も準備は「大事」≫

 阪神・近本は佐藤輝、森下ら他の主力と同様に、SGL尼崎で行われたケース打撃でバント練習に取り組んだ。「ポストシーズンであろうがなかろうが(準備は)大事だと思う。監督が(サインを)出すことを実行するだけ」。無死一塁想定ではバントやセーフティーバントを敢行し、一、三塁想定ではスクイズも決めた。実はレギュラーシーズンでは23年から3シーズン犠打がないが、15日から始まる短期決戦へ向けた準備に余念はなかった。

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