中日 現役引退の中田翔「お疲れさん」 元阪神で大阪桐蔭先輩の西岡剛氏が労いの言葉を贈った

[ 2025年9月19日 22:30 ]

<西岡(ロ)・中田(日)・平田(中)合同自主トレ>笑顔で肩を組むロッテ・西岡剛内野手(左)と日本ハム・中田翔内野手(2009年1月)

 引退試合を終えた中田翔内野手(36)へ、大阪桐蔭高の先輩でロッテ、阪神などで活躍した西岡剛氏(41 野球解説者)が、メッセージを贈った。

 最後の勇姿は人目に付かないところで静かに見届けた。近年は故障との戦いでもあった。特に腰はボロボロの状態。大きな爆弾を抱えながらのプレーは辛かっただろう。「引退します」。電話で引退の報告を受けた時は彼の決断を尊重して「そっか。お疲れさん」と短い言葉だけでねぎらった。ただ、本心は寂しかった。1年でも長く現役を続けてもらいたかったし、まだまだプレーを見たかった。

 お互いの年齢差は5歳。翔が入団1年目の時からずっと合同自主トレを行ってきた。大阪桐蔭の先輩、後輩という間柄ながら私にとって翔は「戦友」であり「同志」。本当に切磋琢磨(せっさたくま)してきたと自信を持って言える。

 引退の報告を受けた時にように2人でいる時はあまり会話もない。それでも気持ちはわかり合えていたとは思う。日本ハム時代に出場停止処分を受けた時は過去に見たことがないほど落ち込んでいた。お互い若い頃は世間を騒がしてしまったこともある。翔にはよく「仮に俺が27歳で失敗したなら、翔は失敗した俺を見ているのだから同じ27歳で失敗したらダメだ。せめて26歳で失敗しろ。そうじゃないと一緒にいる意味がない」と言い続けていた。また、見た目から「番長」というイメージが付いていたが、「番長ではなく兄貴的存在になれ」とも言ってきた。それらの言葉が伝わったかはわからない。ただ、巨人に移籍した頃からは人としても成長したと感じる。

 一方で、律義で優しいところは昔から何も変わっていない。私には甘えた姿を見せることあった。根っからの野球少年。一つのことに集中し、真っすぐ突き進む性格だ。紆余(うよ)曲折して3球団を経験したことは必ず今後の人生に生きる。長い人生、引退後の生き方が大事になる。これからの方が話すことも多くなるだろう。18年間、本当にお疲れさまでした。(野球解説者)

「中田翔」特集記事

「大谷翔平」特集記事

野球の2025年9月19日のニュース