【都市対抗】王子 新人左腕・樋口新 今大会一番乗りの完封「チームに恩返しができたかな」

[ 2025年9月7日 05:00 ]

第96回都市対抗野球2回戦   王子4-0西部ガス ( 2025年9月6日    東京D )

都市対抗野球<西部ガス・王子>完封勝利を挙げた王子・樋口(撮影・五島 佑一郎)
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 2回戦2試合と準々決勝1試合が行われた。2回戦では王子(春日井市)が西部ガス(福岡市)を4―0で下し、2年ぶりのベスト8進出。新人左腕の樋口新投手(23)が9安打を浴びながら10三振を奪う力投を見せ、今大会一番乗りとなる完封勝利を挙げた。

 開幕から23試合目。今大会初の完封劇を演じた新人左腕の樋口は誇らしげだった。

 「点を取られるまでは最後まで行ってやろうと思っていた」。142球の熱投。9安打を打たれながら1点も許さず、最後までマウンドを守り抜いた。

 雪辱に燃えていた。救援したパナソニックとの1回戦で延長10回に3者連続押し出し四死球を与えて3失点。逆転サヨナラ勝ちで九死に一生を得た。「(球場の雰囲気に)のまれてストライクが入らなかった。自分と戦ってしまった」。中3日で訪れた汚名返上の先発マウンドだった。「ピンチの時こそ、攻めの投球」と本来のスタイルを再確認。7回以外は走者を背負ったが要所で強気に内角を攻め、10三振を奪った。

 「今日はストライクゾーンで勝負できた。チームに恩返しができたかな」。愛知工大時代の同期で、昨年ヤクルトにドラフト1位で入団した中村優に1回戦後に電話をもらった。「(投球動作に)大事な場所に力が入っていなくて、いらない場所に力が入っている」と助言を受け「(今日の投球に)ちょっとだけ生きたかな」と感謝した。中村優は7月3日の広島戦でプロ初勝利。「刺激をもらった。素直にうれしかった。憧れもあるが、追いつきたいという気持ちは常に持っている」という。

 準々決勝の相手は強豪JFE東日本戦。「いつでもいける準備はしておきます」。頼もしい新人左腕が21年ぶりの頂点へ押し上げる。 (小林 伊織)

 ◇樋口 新(ひぐち・しん)2002年(平14)6月28日生まれ、東京都出身の23歳。下里中では小平クラブに所属し、千葉経大付では甲子園出場なし。愛知工大では2年秋にリーグ戦に初登板し、4年秋に最優秀防御率、最多奪三振を獲得。遠投110メートル。1メートル78、84キロ。左投げ左打ち。

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