阪神・近本光司 逆転呼ぶ39打席ぶりヒット 「凄く安心するし自分のやりたいこともできた」

[ 2025年9月1日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神5―4巨人 ( 2025年8月31日    甲子園 )

<神・巨>7回、左翼線二塁打を放った近本(撮影・岸 良祐)
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 阪神・近本の安打が甲子園の雰囲気を変えた。そう言っても過言ではない。逆転されて2点を追う7回2死一塁、左翼線を襲う二塁打を放った。3番手左腕・中川の初球146キロを捉えて自己ワーストの7試合、38打席続いたノーヒットを止めた。

 「一昨日(29日)に対戦していたので、球筋とかもある程度イメージがついていた。一昨日捉えられなかった真っすぐをしっかり打つつもりだった」

 観衆4万2641人入ったスタンドも長らく「H」ランプが付いていなかったことをよく知っていた。先頭が出塁した後に2者連続三振で倒れる嫌なムードも同時に振り払い、マンモスが大歓声で揺れた。ここから、中野、森下、佐藤輝と4連続長打が飛び出し、試合をひっくり返した。

 「勝ったので本当に良かった」

 長いトンネルの中で、やみくもにさまよっていたわけではない。性格的に、結果にたどり着くための「過程を楽しむタイプ」と公言する。体、スイング、メンタル面のどこに問題があり、何を修正すべきか。論理的に考えてきた。安打が出ない間も、打撃練習中はスイングスピードを常にチェックし、感覚と状態にズレがないか確認してきた。

 思考を巡らせ続けてたどり着いた1本だからこそ、「ヒットになったのは凄く安心しますけど、その中で自分のやりたいこともしっかりできたので」と納得顔だった。

 7年目通算安打を1069本とし、長嶋茂雄の1070本にあと1とした。「いつも言いますけど、その(安打)1本が凄く難しいし、いろんな重みもある。そういったものをしっかり積み重ねて頑張りたい」。この言葉が、1安打にかける労力を想像させる。クラブハウスで体を動かし始めるのは、チームで一、二を競う早さ。野球に全身全霊を傾けるからこそ、毎年、次々と安打を打てるのだ。(倉世古 洋平)

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