亀山つとむ氏 熊谷とキャベッジ、左翼の守備力にハッキリ表れていた阪神と巨人の「差」

[ 2025年8月31日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神3―2巨人 ( 2025年8月30日    甲子園 )

<神・巨>9回、代打・若林の打球を処理し素早く返球する熊谷(撮影・中辻 颯太)
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 【亀山つとむ 視点】スコア上では1点差だが、首位独走の阪神と勝率5割を割り込む巨人の差がはっきり出ていた試合だった。象徴的だったのは左翼の守備力の違いだ。

 1点差の9回1死から代打・若林の打球を佐藤輝が後逸。打球は長打コースに飛んだ。試合の流れが大きく変わる可能性があった。だが、ここで熊谷が左翼線に猛チャージ。素早く打球に追いつき、二塁送球で若林をアウトにした。流れの中で対応したのではなく、打った瞬間、熊谷は万が一を想定して動いていた。送球も正確。しっかりとした備えが最終回の危機を防いだ。

 一方の巨人の左翼・キャベッジは3回1死一塁からの森下の左前打で全くチャージすることなく、走者・中野の三進を許し、2点目を与える結果になった。森下がフルカウントとなったところで走者は当然動く。それが頭にあれば、当然反応はできたはず。早々と諦めていた印象だ。

 阪神は3つの申告敬遠を含め、11四球を選んだ。5回の決勝点も熊谷の押し出し四球。前回優勝した23年から四球を評価する査定方法を改革した流れが、しっかりとチームに根付いている。

 試合後の藤川監督は勝っても反省点を強調していた。マジックが1桁になっても、浮つくことはないという姿勢を打ち出していたのも印象的だった。 (スポニチ本紙評論家)

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